2006-01-01から1年間の記事一覧

If I Should Fall From Grace With God(The Pogues)

よいこのみんな。並びにスケベな大人の皆さん。待ちに待ったクリスマスですね。 よいこのみんなはサンタさんに何をお願いするのでしょう。『さんまの名探偵』かな? 『たけしの挑戦状』かな? それとも『ラサール石井のチャイルズクエスト』だったりするのか…

バカ姉弟(安達 哲)

現代社会のストレスにやられてしまった人々を魔法のように和ませてきたこの姉(と弟)。 遂に最新巻が発売になるそうで。新年1月6日発売予定です。 忘れてしまったお年玉を貰うワクワク感なんぞをふと思い出させるこの吉報を早く誰かと共有したいものです。 …

Smoke(Wayne Wang, Paul Auster)

またまた恵比寿ガーデンシネマ的映画です。 なんとなくイイ話とタバコの煙とのハートフルな抱き合わせ販売*1、といった趣の本作。今になって思うとハッキリ言って胡散臭くてしょうがありません。こんな映画に限って、腰に両手を当てたポーズで「まったくしょ…

ZOO TV Tour: Live from Sydney(U2)

物心ついて初めて観たU2がこの頃のU2でした。言ってしまえば、"Zooropa"がかなり好きである、という個人的なバイアスを含んでのことではありますが、本作が彼らのライブ作品の中でベストだと個人的には思っています。 今になって考えてみれば、それまでは熱…

High Fidelity(Stephen Frears)

非常に恵比寿ガーデンシネマっぽい映画。 ミックステープ編集*1の掟を語ったり、娘の誕生日にStevie Wonderを買いにきたオヤジをコキおろしたり、音楽の趣味が合う女の子にトキめいちゃったりしている登場人物達を観ていると、かつて自分の私生活が密かに何…

The Boatman's Call(Nick Cave & The Bad Seeds)

無性に聴きたくなって、家のコンピュータのiTunesに実は入っていないことが発覚したアルバムです。 そんなはざぁねぇや、何処の小人がdeleteしやがったんだ!?と、怒りで0.5秒ほど脳みそが沸騰しましたが、大人なのでグッと堪えたは良いものの、聴きたくて聴…

Granada(Granada)

「いじめ」についてのスウェーデンの公共広報作品をYoutubeで観ることができます。言葉がわからなくても十分に通じる内容です。 *1 大人が、傷ついた子供の心を癒そうと、どれだけ丁寧に介入したところで、友達のちょっとした優しさや気遣いに勝るものではな…

〜歌芸の軌跡〜三波春夫全曲集(三波春夫)

ほんの些細なことではありますが、それを我慢しているような気分に勝手にずっと苛まれてきました。でも「苦言は呈した」という証跡をどうしても残しておきたくて此処にこっそりと書かせて頂くことといたしました。 ライブやコンサートを観に行く事を「参戦」…

007は二度死ぬ "You Only Live Twice"(Lewis Gilbert)

超有名シリーズの5作目です。 実は脚本*1を手掛けているのがRoald Dahlだったりするところが実に渋い本作ですが、当時の日本における"007"の人気に応える形で初めて日本を舞台として撮影されたんだそうです。内心では、The Venturesの歌謡曲(例:"Ginza Lig…

I Bet You Look Good On The Dance Floor(Arctic Monkey)

彼らが諸手を挙げて激賞するに足るバンドかどうかは、正直に言って、まだよく分かりません。ただ、このデビューシングルはタイトル及び歌詞が非常にいかがわしい。さらにこのジャケット写真のカメラファインダーの視線は輪をかけていかがわしい。 それって素…

Small Faces(Small Faces)

「小顔」と来ました。Modsバンドらしいスタイリッシュで粋なお名前だと最初は思ったもんです。 でも、よくよくメンバーの皆さんを凝視すると、オッサン臭い人たちばかりです。音楽も実に力の篭ったもので、どうかすると汗臭そうでさえあります。そこら辺、Mo…

By The Way(Red Hot Chili Peppers)

ギタリストJohn Fruscianteのソロ作品暴乱発*1の後で選りに選って二枚組という事前情報に、胸に去来した「流石に今回は・・・」という率直な懸念をマジックのように杞憂に変えた新作"Stadium Arcadium"。その傑作ぶりに当てられて、日々あれだけ聴き込んでい…

Zooropa(U2)

来日公演延期から日程再決定と、すったもんだのあったU2の皆さんですが、実は新作の製作に入っているとの情報があります。厳密にはまだ前作のツアーの途中なわけですが、彼らのツアーは1年経っても終わらないわけで、やってる方としちゃ新しいマテリアルに着…

Ron Sexsmith(Ron Sexsmith)

激ヤセした曙太郎がアコースティックギターをぶら下げてヌボーっと歌っている。そんな様な外見はともかくとして、曲も歌声も実に優しいRonさん。本作でメジャーデビューした頃、彼の歌声にはCostello御大もベタ惚れでしたが、彼のようにリリースする作品のク…

True Lies(James Cameron)

小泉総理大臣の靖国参拝にグダグダ言うつもりはないのですが、マスコミには言いたいことが沢山あります。そのうちの一つが「ヘリコプターが騒がしい」ってことです。 参拝の前日の大停電のときにもヘリがバラバラ飛んでいたので、意表をついた「前日参拝」か…

夕子ちゃんの近道(長嶋有)

小説もエッセイもいちいち琴線に触れることが多すぎて、いちいち書き出してみると、周りの見えないファナティックに成り果てたようで自分が居た堪れなくて尻込みしている長嶋氏の作品です。 「若者のなってなさは、僕の世代で底をうったのではないか」という…

Live in Houston 1981: The Escape Tour (Journey)

「神楽坂の頂点から向こう側(早稲田側)には 〜中略〜 名も知られぬままにのハイクオリティなサービスを提供し続ける経営体が多く、ハイエンド且つセレブリティ的な手前側(九段側)に勝るとも劣らない素晴らしい地域」であると以前に書きましたが、当該地…

パパイヤ鈴木のENJOYダンシング!

正直に告白します。たまたま目にしたこの番組に魅せられました。 The Supremesの"You Can’t Hurry Love"に合わせて様々なステップを踏む川平慈英さん、斉藤慶子さん(aka レディK)。個人的には全くもってヴォルテージの上がらないラインアップですが、感情…

三本和彦の新車情報 国産車エディション ミニバンタイプ編II(三本和彦)

「将来ラリードライバーになりたいのだけれど、具体的にどうすればよいですか」 との子供の質問に、 「3億円用意しなさい」 と言い放ったという三本大先生。 そんな彼を相手に商品(車)のプレゼンをする車メーカー担当者の皆さんのことを思うと、心中察す…

Bullit(Peter Yates)

個人的には「サンフランシスコという町への憧れの原点」とも言うべき名作ですが、その実(ストーリー)と来たらもう相当にショボいもんです。 正味な話、警官が淡々と仕事しているだけ。のっけからミスするわ、食ってるのはピーナッツバターのサンドウィッチ…

Portishead(Portishead)

Caution! Caution! [http://d.hatena.ne.jp/Baka_in_Black/20060310/1287829495:title=幻の新作"Saturnine"に騙された]心の傷もすっかり癒えたとは癒え、Gainsbourgへのトリビュート作品も未聴のままに月日は流れ、もはやその存在を忘れそうになっていたPo…

ラブレター(hal)

ホフディランが活躍していた当時の私は兎にも角にも斜に構えていたので、彼らの音楽を真面目に鑑賞しようとはしませんでしたが、今思えば、98年のフジロックでビールを飲みながら見た彼らのステージはとても良質だったと思います。 どちらかと言うと小宮山さ…

Wedding Banquet(李安)

メリケン国のカウボーイさん達の「禁断の愛」を描いているという最新作"Brokeback Mountain"(個人的には未見)が妙に評判の良かった台湾のアン・リー(李安またはAng Lee)監督。同作品は、私の知る限り、アン・リー監督の「禁断の愛」モノとしては二作品目…

Clappin'(Leyona)

さて、21世紀日本の「希望」とも呼ぶべき貴重な音楽がビクターの演歌部門*1からリリースされました。彼らに対する思い入れや憧憬については既にコッテリと書いてきた*2ので省略。素晴らしい作品。必聴です。 …というのも、吾妻光良 & Swingin’ Boppersの新作…

Live in Japan '65(The Ventures)

夏が来ましたね。 「夏といえばReggae」というテーゼは個人的には賛同するものでもないのですが*1、「夏といえばThe Ventures*2」というテーゼについてはグッとくるがあると言わざるを得ません。いわゆる「テケテケ」のイメージも含めてThe Venturesのことを…

iPod 60GB(Apple)

霍乱状態から立ち直り、一度は奇跡の職務復帰まで遂げた私の相棒(第三世代20G)は、結局は程なくして脳死状態に陥りました。 よりによって感動の復帰直後に、地下鉄九段下駅にて手を滑らせ、まるで『蒲田行進曲』のヤスの如き階段落ちを演じさせてしまった…

Let It Boo(高木ブー)

高木ブー*1にカレーを奢ってもらう夢を見ました。 ホノルルマラソンに参加したものの列の後ろの方からスタートした為、スタート地点に達するまでにリタイヤしてしまった、という伝説を始め、数々の武勇伝を誇る高木ブーさん。 「グータラの代名詞」という凄…

The Best of Knight Rider(David Hasselhoff)

ウェブ・コミュニティを騒がせているYou Tube。これまた話題騒然のスーパーガール、Biancaさんの歌唱を聞いてみました。 Jennifer Hollidayの"And I’m Telling You I’m Not Going"。普段なら、ガキが歌う歌じゃねぇ…などと毒づくキンキーな私ですが、この11…

Kramer vs. Kramer(Robert Benton)

本作、ほんの幼い頃に初めて観た時は「両親が離婚したら悲しいなぁ」と本気で怯えました。 高校生になって再度観た時は、あのフレンチトーストのジャンクな魅力に胸が熱くなりました(離婚そっちのけ)。 最近になってたまたま観た時は、全般的になんとなく…

Piper A The Gate Of Dawn

Brian Wilson大先生が天照大神の如く娑婆に復帰なさった新世紀。元祖ヒッキー *1の地位を独占していたとも言えるSyd Barretさん、お亡くなりになられたそうですね。 そんなBarretさんのバンド在籍時の唯一のアルバムにして名作、その名も『夜明けの口笛吹き…