Piper A The Gate Of Dawn

Brian Wilson大先生が天照大神の如く娑婆に復帰なさった新世紀。元祖ヒッキー *1の地位を独占していたとも言えるSyd Barretさん、お亡くなりになられたそうですね。


そんなBarretさんのバンド在籍時の唯一のアルバムにして名作、その名も『夜明けの口笛吹き』に"Lucifer Sam"という名曲が収録されております。

サビで聞こえる、


"Life’s got something I can’t explain."


というキメ台詞。そうか、難解な詩だけど、そんな風な思いだけは一生引きずったまま生きていたのかもしれないな…と至極勝手に詠嘆的な気持ちに浸っていたのですが、 どうも


"That cat’s something I can’t explain. "


が正解だったようです。


私の詠嘆を返せと文句の一つも言いたくなりますが、勝手に誤って聞き取りしていたのは他ならぬ私なのでぐぅの音も出ません。

近頃の洋楽邦盤についてくる歌詞カードのクオリティも酷いものですが*2、一人空耳アワーもなかなかにキマリの悪いものでございました。


Syd Barretさん。R.I.P.


The Piper At The Gates Of Dawn

The Piper At The Gates Of Dawn

*1:宇多田ヒカルさんの三人称ではない。引き篭もりのことをこう呼ぶんだそうだ。私の友人は「Roger WatersさんがSydさんのネタ帳を盗んだに違いない。だからSydさんが発狂して引き篭もったのだ」と主張して譲らない。

*2:例を挙げるならば、Primal Screamの"Exterminator"の歌詞カードの内容は間違いだらけで衝撃的なレベルに達している。例を挙げれば限が無いが、例えば、正しくは"Gunmetal Sky"という歌詞を"Come here Scott"と聞き取り、「こっちに来いよスコット」と訳詩までを掲載して恥の上塗りをしており、もはや居た堪れない。天下の大レーベルS●NYがこんな仕事なんぞするわけないと、少なくとも子供の頃は思っていたが、最近はむしろ大企業なんて所詮そんなもんと割り切ってしまえる。