2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

Some Might Say(Oasis)

これまでバンド練習について色々と書いてきたので**1、この際、日誌的に書くのもまた一興かと思ったので、こないだの練習(4回目)についてダラダラとご報告申し上げます。 今月はメンバーのタイミングが合う日が見つからなかったため、練習は金曜深夜に強行…

Sleep With Angels(Neil Young)

カレーを作ってて、指切りました。 それもこれも元は言えば丸喜屋のオヤジの所為。閉店時間が近づくと余りモノを捨て値で強引に押し付けるため、神楽坂界隈でこのオヤジを知る人は多いのですが、ご他聞に漏れず、大量のホウレンソウを魔法のように押し付けら…

Pain Killer(Judas Priest)

生まれて初めて聴いた「ヘビメタ」でした。 環境が友人の家の畳の上という牧歌的なものだった割には、異常なまでの背徳感があったことが思い出され、今だに微笑ましい1枚です。 ギラギラしたギターとグリッターな永井豪風のジャケットイラストのイメージが…

Live in Italy(Lou Reed)

恥の多い生涯を送ってまいりました…とまではいかないのですが、1年間強で結構な分量を既にここに書いてしまっておりました。画面上で最初に書いたレビューまで遡るだけでこの面倒臭さ。色々な意味で笑えない量になっております。 これまでにレビューを書いて…

POP(U2)

昨今話題の100万部作家リリー・フランキー氏の作品が定期的に楽しめる媒体の一つに『クロスビート』という音楽雑誌があります。多かれ少なかれ全体主義的な本命雑誌"Rockin'某"と比べると何かと長所の多い対抗雑誌だと思っているのですが、巻末に掲載されて…

Rock in Rio(Iron Maiden)

「Adrian Smithが復帰する」と聞いたときは、オリジナルメンバーのDave Murrayは別として、Janic Gersはクビになるものだと思っておりました。なんと全員留任。以降、必要性は全く感じられないのにギタリストが3人いるIron Maidenです*1。 ディスクユニオン…

メラコリニスタ(YUKI)

最新アルバム"JOY"でその魅力に開眼して以来、YUKIさんが蔦屋好位置氏と組んで繰り出す攻撃は尽く私の急所を直撃しております。 しかも本作ではこともあろうにWurlitzer風のサウンドが全開。*1 ここのところWurlitzerへの偏執的な愛*2をこの場を借りて世間様…

Disney Songs the Satchmo Way(Louis Armstrong)

「ビビデバビデブー」 という有名なフレーズですが この御仁が歌うと 「ビビデバビデバウ"」 となります。聴く度に漏れなく大笑いさせて頂いております。 「サッチモ」っていう愛称の由来は"Such a Mouth"というフレーズが短縮したものだってこと、ご存知で…

Specials (The Specials)

もうジャケットが不敵過ぎ。それだけで満点。最高の面構え。 アメリカ、それも西海岸の不敵な皆さんとしては既に一組ご紹介いたしましたが、これが東の方向にぐるっとまわって、大西洋を越えると、同じ不敵な輩どもでもこうなるのですね。モノトーンになって…

The First of a Million Kisses(Fairground Attraction)

可愛い。ジャケットが反則的に可愛い。歌も可愛い上に、歌ってるEddi Readerが決して美人でない*1ところがまたリアルに可愛いです。 高校生のときに初めて聴いた時は、ミスタードーナツで流れてそうな音楽だと思ったのを覚えているのですが、いま考えると、…

さよなら、さよならハリウッド(Woodie Allen)

伝統芸能と化している感のあるWoody Allenのドタバタコメディですが、もうココまで来ると、個々の作品の差などはさして問題ではなくて、要するに食えるか食えないかという個人個人の体質の問題だけって気がします。 私は食えるクチです。*1 で、本作。 "I lo…

花(ASA-CHANG&巡礼)

主に宴会時などは、iTunesの中身をパーティーシャッフル(要するに全曲からのランダム再生)で垂れ流しにすることが多いのですが、この「ASA-CHANG&巡礼」の音楽がたまたま再生されると、その場の誰かが 「これ誰?」 と呟きます。必ずと言っていいほどに。…

Freddie Mercury Tribute Concert

Paul RodgersとドッキングしたQueenの残骸の是非についてあれやこれや言うのは野暮だってこたぁ分かっちゃいるのですが、どうしてもどうしても脳裏から離れないのは、何故Paul RodgersではなくGeorge Michaelにやらせなかったのだ、ということ、その一点のみ…

Xtra Acme USA(Jon Spencer Blues Explosion)

前作"Acme"はアクメどころか全くグッと来なかったので、自分は不感症なのでは、と軽く心配もいたしました。当該作品と比べると本作は、タイトルが示すとおりオマケ的なものでしかないのですが、むしろそのオマケの方にこそ込み上げる快感を感じさせられまし…

Midnight Run(Martin Brest)

生きとし生ける総ての人間を信じたい、そんな気持ちにしてくれる究極の人間賛歌です。こんな映画があるだけでこの世の中は素晴らしいとさえ思えます。 …とまぁ、のっけから目の据わった面倒な人の匂いをショットガン的に発射してしまいましたが、冷静になっ…

Ace of Spades(Motorhead)

"(We Are) The Road Crew" という歌があります。バンドのドサ廻りに付き添う1ローディ*1の気持ちを歌にしたものと思われますが、1回で結構ですので歌詞をお読みください。泣けてきます。 ジャンクフードを食って気持ち悪くなる。 彼女が居なくなって悲しい…

Glow(Reef)

もともとデビュー作においてもイギリス人には余り見られない野外派自然児的な佇まいのお唄が多かったのですが、2枚目の本作でGeorge Drakouliasのプロデュースを受けた*1ことによって、アメリカ西海岸の血がほどよくブレンドされ、演奏はよりプリミティブに…

The Love Symbol (Prince & The New Power Generation)

かなり前の話ですが、殿下のライブ演奏の模様をビデオで観てたら、ギターを抱えてけっこうな段差から飛び降りているのに、着地のときに膝がぜんぜん曲がってませんでした。驚きました。 そういう、音や演奏云々を超越したインターフェースで馴れ染まったミュ…

メルシィ人生(Francis Veber)

「北京ヴァイオリン」と同様になんともトホホな邦題。でも、そんなショボさがいい方向に作用する可能性があることを示す好例だと思います。実に軽薄な風合いですが、観終わった瞬間、妙に気持ちよい作品です。 一緒に映画館に観に行った人が最初から最後まで…

Focus(井坂 聡)

冷静に考えてみると、ストーリーはむしろ何の変哲も無い手合いのものなような気もするのですが、同時進行で事件に巻き込まれているようなリアルな恐怖感を味わえてヒリヒリします。 本作が浅野氏の何作目に当たるかは知りませんが、この映画を観るまでは浅野…

ハドソンベストコレクション VOL.1 ボンバーマンコレクション

この『ボンバーマン』というゲームがきっかけで気が狂いかけたことがあります。 あれは主に高校生の頃だったか、溜まり場となっていた友人宅で当時既にロートル扱いされていたPCエンジンというハードウェアでこのゲームをプレイしていました。PCエンジンを使…

LIVE(AC/DC)

The Ramonesと並ぶ伝統芸能。 膝をカクカクさせながら赤いSG*1を弾くAngus Youngは、よくよく観ると小汚いオッサン(しかもヒョロヒョロ)でしかないことは分かっちゃいましたが、最近のライブ映像を観てみたら遠目で観ても小汚いオッサンでした。 この21世…

教育(東京事変)

うちのバンドのドラムス担当にドラムの叩き方を教えていたときの話。 「右手はハイハットをチッチッチッチと4つ刻んで・・・ 左手でスネアを2つ目と4つ目に入れて・・・」 と説明していると、うちのドラムス担当は例によって捨てられた子犬のような目をし…

奇人たちの晩餐会(Francis Veber)

他でもなく我らが国の外務大臣が 「文化水準の一番高い国はと訊かれれば、それは多分フランスという事に成ります」 と大胆な発言をしておりましたが、本気でモノを言っているのでしょうか。 フランス人の作った映画を観ていると、彼らの羞恥心や倫理観や性的…

北京ヴァイオリン(陳 凱歌)

ヴァイオリンの神童である主人公の少年が父親と共に北京に「上京」してくる…そんなありがちな導入も含めて全体的にご都合主義的な部分が鼻につかないでもない映画ではあります。 お金のこと、父親のこと、年上の女性のこと、楽器のこと、母親のこと。多感な…

Plates & Dishes: The Food And Faces Of The Roadside Diner(Stephen Schacher)

アメリカに行ったことがありません。別段行きたいとも思いませんが、たった一つ気になるものがあって、それは恐らくアメリカに行かないと体験できません。 Dinerってやつです。 とりわけド田舎のそれ。 「この町で生まれて、この町で育って、この町で恋をし…

Godfather(Francis Ford Coppola)

「犠牲になるのはいつも女なのよ」 という田嶋センセイの鼻息混じりの罵声が聞こえてきそうなラストシーンには確かに一切の救いが感じられません。それなのに、3時間もある本作を何度も何度も観てしまうのは男女平等も因果応報もヘッタクレも無い、諸行無常…

Godfather Part II

前作と並んで、何度も何度も観てしまう3時間の名作ですね。テーマはシリーズを通して一緒っちゃ一緒なわけで、そこら辺についてあれこれ物語っても陳腐になるのは目に見えているので自粛します*1 。ただ、本作に関しては、Robert De Niroのことを避けては通…

Strange Days(The Doors)

中学生の頃に近所のレンタルビデオ屋でみかけた本作のジャケットのインパクトは強大でした。本作とScorpionsの"Virgin Killer(邦題:狂熱の蠍団)"が見た目のインパクトの2大巨頭でした。 結局その時は、布袋寅泰の"Guitarhythm II"とU2の"Achtung Baby"と…

本能(椎名林檎)

見た目も音も重くて派手なタイトル曲に埋もれがちですが、2曲目の『あおぞら』がトレモロ*1が実に爽やかで軽妙な佳曲となっております。 何かと穿った目で見られがちな林檎女史ですが、背後に控える製作スタッフも含めて魅力的であることは確かだと思います…