花(ASA-CHANG&巡礼)

主に宴会時などは、iTunesの中身をパーティーシャッフル(要するに全曲からのランダム再生)で垂れ流しにすることが多いのですが、この「ASA-CHANG&巡礼」の音楽がたまたま再生されると、その場の誰かが


「これ誰?」


と呟きます。必ずと言っていいほどに。

どうも彼らの音楽には、良きにせよ悪きにせよ、ケタ違いのフックがある様子です。そういう意味で彼らに対抗し得るのは現役ではAphex Twinぐらいだと思っています。


本プロジェクトではタブラ(インド楽器)を操るASA-CHANGさんですが、かつては東京スカパラダイスオーケストラでバンマスを務めた有名人物です。

ピラニアンズで小粋なパーカッションを鳴らしたり、小島麻由美嬢のバックで格好の良いドラムスをビシバシと叩いたりと多方面でご活躍中ですが、そんな敏腕職業ミュージシャンとしての彼の仕事には、思わず溜息が漏れてしまうような、言うならば写実的な迫力があると思います。

一方で本プロジェクト名義での作品からは、キン肉スグルの表現を借りれば、「言葉の意味はよくわからんが、とにかく凄い自信だ!」的な、キュービズム的魅力が感じられるような気がします。


花