2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

007は二度死ぬ "You Only Live Twice"(Lewis Gilbert)

超有名シリーズの5作目です。 実は脚本*1を手掛けているのがRoald Dahlだったりするところが実に渋い本作ですが、当時の日本における"007"の人気に応える形で初めて日本を舞台として撮影されたんだそうです。内心では、The Venturesの歌謡曲(例:"Ginza Lig…

I Bet You Look Good On The Dance Floor(Arctic Monkey)

彼らが諸手を挙げて激賞するに足るバンドかどうかは、正直に言って、まだよく分かりません。ただ、このデビューシングルはタイトル及び歌詞が非常にいかがわしい。さらにこのジャケット写真のカメラファインダーの視線は輪をかけていかがわしい。 それって素…

Small Faces(Small Faces)

「小顔」と来ました。Modsバンドらしいスタイリッシュで粋なお名前だと最初は思ったもんです。 でも、よくよくメンバーの皆さんを凝視すると、オッサン臭い人たちばかりです。音楽も実に力の篭ったもので、どうかすると汗臭そうでさえあります。そこら辺、Mo…

By The Way(Red Hot Chili Peppers)

ギタリストJohn Fruscianteのソロ作品暴乱発*1の後で選りに選って二枚組という事前情報に、胸に去来した「流石に今回は・・・」という率直な懸念をマジックのように杞憂に変えた新作"Stadium Arcadium"。その傑作ぶりに当てられて、日々あれだけ聴き込んでい…

Zooropa(U2)

来日公演延期から日程再決定と、すったもんだのあったU2の皆さんですが、実は新作の製作に入っているとの情報があります。厳密にはまだ前作のツアーの途中なわけですが、彼らのツアーは1年経っても終わらないわけで、やってる方としちゃ新しいマテリアルに着…

Ron Sexsmith(Ron Sexsmith)

激ヤセした曙太郎がアコースティックギターをぶら下げてヌボーっと歌っている。そんな様な外見はともかくとして、曲も歌声も実に優しいRonさん。本作でメジャーデビューした頃、彼の歌声にはCostello御大もベタ惚れでしたが、彼のようにリリースする作品のク…

True Lies(James Cameron)

小泉総理大臣の靖国参拝にグダグダ言うつもりはないのですが、マスコミには言いたいことが沢山あります。そのうちの一つが「ヘリコプターが騒がしい」ってことです。 参拝の前日の大停電のときにもヘリがバラバラ飛んでいたので、意表をついた「前日参拝」か…

夕子ちゃんの近道(長嶋有)

小説もエッセイもいちいち琴線に触れることが多すぎて、いちいち書き出してみると、周りの見えないファナティックに成り果てたようで自分が居た堪れなくて尻込みしている長嶋氏の作品です。 「若者のなってなさは、僕の世代で底をうったのではないか」という…

Live in Houston 1981: The Escape Tour (Journey)

「神楽坂の頂点から向こう側(早稲田側)には 〜中略〜 名も知られぬままにのハイクオリティなサービスを提供し続ける経営体が多く、ハイエンド且つセレブリティ的な手前側(九段側)に勝るとも劣らない素晴らしい地域」であると以前に書きましたが、当該地…