007は二度死ぬ "You Only Live Twice"(Lewis Gilbert)

超有名シリーズの5作目です。

実は脚本*1を手掛けているのがRoald Dahlだったりするところが実に渋い本作ですが、当時の日本における"007"の人気に応える形で初めて日本を舞台として撮影されたんだそうです。

内心では、The Venturesの歌謡曲(例:"Ginza Lights")のようなショボさを感じるという事実には触れないことにしましょうが、必然的結果として、かなりカルトなテイストが"007"印で世に出されることとなり、シリーズ史に燦然と輝く駄作と相成りました。後のAustin Powersシリーズへのパロディ素材提供という貢献も大だったようです。*2


そんな駄作にキッチリと出演されているところが丹波哲郎大先生の面目躍如足るものと思われますが、大先生、遂にお亡くなりになったそうです。

不謹慎との謗りを承知の上で、ご本人の発言を基にカウントすると、実は死ぬのが三度目な丹波大先生*3



四度目はさすがに無さそうですが、きっとこの世で果たすべき使命を果たされたのでしょう。少なくとも"007"よりは一回余計に死んだ大先生を私は尊敬しております。


丹波哲郎大先生 R.I.P.


*1:転載時補足:転載前は原作と勘違いしていた。恥じ入りつつも訂正させて頂く。

*2:『実験人形ダミーオスカー』が『アゴなしゲンと俺物語』に対して果たした貢献に酷似している。

*3:一度目は小学校1年生のときに腐った饅頭を食べて赤痢になった際、二度目は2005年にインフルエンザと肺炎を併発し、更には虫垂炎も患った際、とのこと。二度目については自著にて「実はこの間、死んだんだよ」と述懐しておられた。