2010-01-01から1年間の記事一覧

Grinderman 2(Grinderman)

本当にカッコいいものに出くわすと、もう、笑うしかないものです。Grinderman新譜の報に触れ、折よくMuteレコードがリリースしてあったプロモーションビデオの数々。笑いが止まりませんでした。 こんなのやら。 こんなのやら。 こんなのやら。 こんなのも。 …

ご挨拶

これまでにmixiで書き散らかしてきたレビューを本日より徐々にこちらに転載して行きたいと思います。調べてみると2005年の念頭からそういった類のものを書き始めているようです。今になって読み返すと、色々と拙い内容もありましたが、明白な誤字の修正や読…

Ghost World(Terry Zwigoff)

久々に"Big Lebowski"を観直したところ、Steve Bushemiの顔が脳裏に焼き付いて離れなくなり、連鎖的に本作を観直してしまいました。 「ダメに生きる」 本作のキャッチコピーです。これまで個人的に散々クサして来た数々のカス邦題*1を始めとして、カスコピー…

Triple Trouble(Beastie Boys)

Sugarhill Gangの有名曲"Rapper's Delight"を真正面から下敷きにしてる表題曲も然ることながら、Beastie Boysへの衒いなき愛が溢れるGraham Coxonのリミックスが格好良過ぎます。*1 ミックスし直した、というよりは、バックトラックを自分で演奏し直してます…

Tais Toi(Francis Veber)

二人組の逃亡者。追う警察。追うヤクザ。全く共通項のない二人だが、迫る追手を次々と煙に巻いていく。 そんな映画をどこかで観たことがありませんか?そう。本作を1行で評するならば、 「あと1歩で『ミッドナイトラン』に成り損ねた映画」 とでも言うべきで…

きょうのごはん(大田垣晴子)

レシピの類いを読むのは好きですが、あまりそのまま参考にすることはありません。かったるいからです。 そういう方には本著をお勧め致します。 3本の別連載を安直にまとめただけ、ということで、全うな神経で見れば呆れてしまいますが、そんな適当さを笑っ…

Accepted(Steve Pink)

深夜の地上波で垂れ流されている映画は正に「玉石混交」。磨こうが削ろうが如何ともしがたい「石」と、光り輝く「玉」とが混じり交わっているのが常です。 ま、実際のところは「石石玉石石」ぐらいのものかもしれませんが、字幕の善し悪しは別にせよ原語で楽…

American V: A Hundred Highways(Johnny Cash)

U2の曲で客演しているイメージだけしか持っていなかった頃に比べると、このJohnny Cashという人の音楽の魅力に大分開眼したような気がします。彼の音楽はいわゆるカントリーミュージックにカテゴライズされておりますが、一般的なカントリーをあれこれと聴く…

何もそこまで(ナンシー関)

「谷亮子出馬」の報せに接し、反射的に心に去来した思いは、あの世のナンシー関が何を思ってこのザマを観ているだろうか、ということでした。 あの世でナンシー関が膝を打った音が聞こえました。 「まったく、おちおち死んでもいられない。」 というところで…

Cabin Fever(The Black Crowes)

The Black Crowesの最新作"Before the Frost"を聴きまくって、シビれまくったのが一昨日。感想を日記に書いた勢いついでに関連DVDを注文したのが昨日。そしたら今日のお昼には注文の品(本作)が届きました。恐るべしAmazon。 本作、激賞したばかりの"Before…

Before the Frost(The Black Crowes)

本作、特に期待することなく聴いてみたところ、正に徹頭徹尾、レイドバックしていながらもテンションの張りつめた、熱くてクールな名演奏が楽しめる作品となっておりました。地味ながらも最高傑作なのではないかとすら思えるこの素晴らしい作品に出会い、 こ…

The Informer(Jools Holland and his Rhythm & Blues Orchestra)

南青山を歩く度にその姿に見惚れた東京のショウビズの殿堂「ブルーノート」。この度、初めてお邪魔させて頂きました。まぁ、結論から言うと、ロクなもんじゃ無かったんですけど。 要するに雰囲気がゴージャスなだけ。客の仕切りは酷く、システムもサービスも…

上沼恵美子のおしゃべりクッキング/5分10分おかず209品

新番組編成の時期になりました。『CBSドキュメント』終了という大事件に象徴されるように、リーマンショックの余波が及び制作予算が軒並み減らされている中、名物番組も粛清の嵐の対象外ではありません。『タモリ倶楽部』が存続したことはせめてもの救いであ…

Black Ice(AC/DC)

さいたまアリーナにて生AC/DCを初体験して参りました。迂闊にも感動してしまいました。ここは最新作"Black Ice"に託けて、ちょいと語らせておくんなまし。 アンガス・ヤングのストリップといい、数々の大道具*1といい、彼らのライブは、その魅力がとにもかく…

The Bad Lieutenant: Port of Call - New Orleans (Werner Herzog, Nicolas Cage)

自分の所為なのか、関わった人々のタチが悪かったのか。ともかく『バンコック・デンジャラス』でのピエロっぷりがあまりにも鮮やかだったニコラス・ケイジさん。 あのときの彼の全般的に浮かない表情が、いまだに記憶から消せずにおりましたが、ようやく、一…

Bangkok Dangerous(Oxide Pang Chun, Danny Pang, Nicolas Cage)

色々あって、近年、ニコラス・ケイジ出演作をちょくちょく観賞しております。 コッポラの血のコネがあってか業界で妙なプレゼンスを保っているニックさん。彼に対する思い入れを一切持ちあわせていない異国の一小市民であるところのワタクシからすると、正直…

スポーツ(東京事変)

このバンド(あるいはその関連人物たち)と出会って、様々な作品が世に出るたびに感じたことを書き留めてきましたが、そのときそのときに感じたことが点ではなくて線になっているのを、本作の演奏や歌詞を通じて実感しました。 これほどまでの作品を3,000円…

The Boat That Rocked(Richard Curtis)

映画"Anvil"が良いという話がやけに聞こえていたので、早稲田松竹が二本立てで取り上げた機会に久々に映画館に足を運んでみました。結局は"Anvil"よりも、二本立てのもう一本の方が個人的には好きでした*1。 その「もう一本」として上映されていたのが本作。…

Too-Rye-Ay(Dexys Midnight Runners)

ヴォーカリストの飲酒問題で妙なシンパシーが集まってしまっているThe Poguesよりも、こちらの方々の方が個人的にツボです。 言わずとも知れた代表曲"Come on Eileen"。この超名曲を世に出したということだけでも、彼らの功績は計り知れません。 ところで、 …

Calling Out of Context(Arthur Russel)

荒川区立図書館通いが続いております*1。 谷中霊園から一気に下るとそこはもう日暮里。いわゆる「谷根千」の枯れつつ上品な空気が一瞬にしてムセ返らんばかりのバタくささに転ずるのですから面白いものです。 相も変わらず麺を手打ちし続ける「馬賊」の髭マ…

Honey's Dead(Jesus and Mary Chain)

周囲には「子供が産まれました」とか「結婚します」というようなハッピーな出来事が多発して居る昨今。水を差すようで恐縮ですが、暗くて不幸な音楽が聞きたくなるときもあるものです。2010年も日本はどっちを向いても前向きで溌剌として綺麗な音楽や歌ばっ…

Rules(Whitest Boys Alive)

良いと聞いちゃおりましたがそれにしても良いです。 いわゆるDJがプレイしているようなシチュエーションで「おお」と思わされると大抵はこのバンドによる音楽だということが一時期に頻発しておりましたが、09年の最新作も鉄板の素晴らしさ。「相対性理論」と…