Rules(Whitest Boys Alive)

良いと聞いちゃおりましたがそれにしても良いです。

いわゆるDJがプレイしているようなシチュエーションで「おお」と思わされると大抵はこのバンドによる音楽だということが一時期に頻発しておりましたが、09年の最新作も鉄板の素晴らしさ。「相対性理論」となんとなく似た趣も感じられます。


ま、好きで色々と聞いていればそういう素晴らしい音楽ってたまに見つかるもんです。そういうもんですよ。


ただ、何が素晴らしいって荒川区立図書館*1

この鉄板バンドの2枚をことごとくコレクションしております。

東京都内でも稀。稀と言うよりも、実はここだけです。「相対性理論」のデビューEPと併せて所蔵してるのは*2 *3


「買いたくないんじゃない。拾いたいんだ」


というのは清水ミチコ先生の珠玉の金言ですが、ワタクシもココに白状したく存じます。


「買いたくないんじゃない。借りたいんだ」


*4 *5


Rules

Rules

*1:個人的には、新宿区、文京区、千代田区、豊島区、品川区に続く、6区目の利用図書館。最寄りは日暮里なため、足を運ぶ度に、ヒゲのオヤジが中華麺を伸ばしている「馬賊」に誘惑されることになる。

*2:行けば分かるが何故か昨今のインディーズ系ミュージックに強い。その裾野の広さと深さでは横綱文京区に敵うはずも無いがが、特定の方面では土俵際で「うっちゃる」実力を持っている。

*3:注釈2で「行けば分かる」と書いたが、人を物理的に動かすだけの影響力は充分に持っている。昨夏、文京区長とお話しする機会があった際には「樋口一葉森鴎外で観光都市だなんて眠たいこと言っている場合ではない。文京区の観光資産であるところの図書館を全力で押し出すべきだ」と進言申し上げた。何せ立つ瀬がない公共図書館。ビジネスサポートがどうとか、生涯学習がどうとか言うのが関の山だが、忙しいビジネスマンは図書館に足を運ぶ時間もないし、図書館に用意されているものは結局のところ特定のビジネスサポートに貢献するには淡白すぎる。生涯学習と理想を唱えても、公立図書館は納税額が果てしなく低い人間がスポーツ新聞を読みにくる、あるいは寒さ熱さを凌ぎに来る場となっているのが現実。そんな苦境を打開するためには、区ごとにあるいは館ごとに思い切った専門性を発揮させるしかないのではなかろうか。どの分野の文学、資料、音楽であればこの区に、この館に行く、という風にキャラを立たせる(無論そうするためにはソフトを的確に取捨選択していく能力が求められるが)。それができれば人を集める立派な観光資源になる。NHK大河ドラマに合わせて阿呆なハコモノが出来ていくこの国の現状は見るに耐えない。

*4:税金の使い道としては自然なのかもしれないが、図書館に置いてある音楽CDは全て国内盤だ(レコファン等で売っている帯の無い輸入版は無い)。図書館で好きになった音楽家の音楽を調べ始めると、結局は、図書館に所蔵されていない輸入版だけをAmazon.comで欧米から購入する事になる。なかなかに倒錯した現実だ。

*5:注釈4で「倒錯した現実」と書いたものの、そもそも幾らかのボーナストラックとディクテーションも翻訳も頻繁に間違う歌詞(訳詞)と音楽評論家風情が書いたやっつけライナーノーツをつけて、さも偉そうにマージン(それも、欧米からの送料以上のマージン)を乗せて販売するその怠惰な姿勢が根本にあるだけに同情する気は起きない。