2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

One Hot Minute(Red Hot Chili Peppers)

今や、色んな意味で「なかったこと」にされているアルバムですが、なかなかどうして魅力的です。昨今のFrucianteのギターが「昆布と鰹のダブル出汁」ならば、本作でのDave Navarroのギターは「昆布と鰹のダブル出汁風化学調味料」といったところでしょうか。 …

Joy(Yuki)

以前、朝日美穂さんの『だいすき』という曲を採り上げた際に、「ハウスミュージックとは何ぞや?」というテーマに行き着き、結局は「誰か教えてください」という結論に達したのですが、誰も教えてくれないので自分で簡単に調べてみました。 どうもカギは「4…

Gorgeous George(Edwyn Collins)

上手い例えが見つかりそうで見つからない、どうにも形容し難い歌唱。なんかビヨヨヨ〜ンというコブシを効かせて唄うこの方法、どっかで聞いた覚えがあるのですが思い出せません。Orange Juice時代からのことも含めて、Edwyn Collinsのことは良く知らなくて(…

Hendrix Was Not The Only Musician(Thee Headcoats)

ジミヘンだけがミュージシャンだったわけじゃないんだぜ・・・的な*1Kinkyスピリット。そりゃそうだと言われたら御仕舞いですが、そんなストレートなひねくれっぷりに★を3つ進呈*2。加えて脱力感と写実性の黄金比で構成されているジャケット*3に★を2つ進呈。…

Searching For The Young Soul Rebels(Dexy's Midnight Runners)

20年ぶりに新作を録音しているという話を小耳に挟んだもので・・・。 むか〜しむかし、スカとはホーンが入っている音楽なんだとばかり信じていた中学3年生の頃、このバンドもスカバンドなのかと思っていました*1。大間違い。アイリッシュですやん。ま、スカだろ…

Paris, Texas(Ry Cooder)

このアルバムは映画のサウンドトラックなのですが、Ry Cooderのスライドギターが全面的に、静かに鳴っています。 話の筋そのものは「だからどうした」だとか「現実性に乏しい」と言ってしまえばそれまでのものとも取れますが、何やら引っ掛かるものがあって…

Give Me Convenience Or Give Me Death(Dead Kennedys)

随分前に、Sepulturaというブラジリアンメタルバンドのライヴビデオを見ていたとき。Sepulturaの演奏する前奏に合わせて、中途半端に頭の禿た中年太りのオッサンが、中途半端なズボンをはいてクネクネ踊っていました。 インパクト1000%。 彼こそがかつてこの…

Live at Sin-E(Jeff Buckley)

アメリカの至宝。 ライブ録音の会場はニューヨークのアイリッシュカフェだそうで、紙ナプキンに残ったコーヒーカップの底の染みがなんとも臨場感溢れるジャケットの一枚。才能爆発寸前の若者がテレキャスター1本と声だけでフロアの空気を独り占めにしていく…

Don't Believe The Truth(Oasis)

"Cigarettes and Alcohol"のレビューから間髪入れずでナンですが、この新譜がかなり良い。 なんだかんだ言ってNoel Gallagherの独壇場、というのが個人的な感想。これから暫くの間は楽しませてくれそうな1枚です。 Don't Believe the Truthアーティスト: Oas…

Sweet Spot(ゆらゆら帝国)

前作『しびれ』と『めまい』が凄すぎただけに、新作はどうかとこの2年間思ってました。心配しただけ無駄でした。 「お箸の国の人だもの」と言うのは当たらないかもしれませんが、このバンドの良さを100%享受するには日本語スキルが必須事項。曲名に「はて人…

Cigarettes & Alcohol(Oasis)

・曲名:「タバコと酒」。 ・テーマ:「結局は人生、自分でどうにかせなあかんのですわ」=「やったもん勝ちですわ、人生」 ・曲:T-REXのパクリ ・ジャケット:乱痴気騒の実況中継(恐らくノンフィクション) 昨今、ニューアルバムのリリースを控えて、やっ…

夏はあきらめた(バンバンバザール)

以前にレビューした吾妻光良氏とただならぬ縁を持つバンバンバザールです。 初期の学生バンドのような面影も今となっては消え失せ、プロジェクトの度に外部の精鋭達が集合霧散を繰り返す、海千山千の敏腕中小企業のような風格すら漂ってきた、と勝手に感じて…