Give Me Convenience Or Give Me Death(Dead Kennedys)

随分前に、Sepulturaというブラジリアンメタルバンドのライヴビデオを見ていたとき。Sepulturaの演奏する前奏に合わせて、中途半端に頭の禿た中年太りのオッサンが、中途半端なズボンをはいてクネクネ踊っていました。


インパクト1000%。


彼こそがかつてこのDead Kennedysのヴォーカリストを勤めたjello biafraでした。

彼のことをシアトリカルと評する向きが多いのですが、要するにたまにルパン三世みたいな歌い方をするだけです。

詩は非常に政治的且つスーパーリベラル。それ以上に皮肉ったらしくて、多感な学生諸君にとっては垂涎の内容となっています。

演奏は速いです。なお且つ独特な音がします。ギターから70年代にも80年代にも90年代にも聞かれなかった音がします。リヴァーヴがやたらと効いていてペケペケ、バリバリ、ザワザワ、キンキンといった音です。


カタルシスな瞬間は随所にたっぷりと用意されていますが、個人的には本作に収録されていない"Chemical Warfare"の第1ヴァース終盤、biafra氏が"crazy crazy crazy crazy crazy crazy crazy crazy YEHAHHHH!!"とカマす部分。やはりここがオススメです。演じているにしても過剰な気合に、もはや笑わされます。


このアルバムに入ってる曲のこと書かないと意味ないですね・・・。よし、一番のオススメは、The Knackの"My Sharona"をモロにパロディにしつつ、


「スターになるのに俺のチンコはBIG ENOUGHか?」


と唄う"Pull My Strings"に決定。GOLFとDOPEで韻を踏む歌詞を書くBiafra氏は逸材です。


Give Me Convenience Or Give Me Death

Give Me Convenience Or Give Me Death