One Hot Minute(Red Hot Chili Peppers)

今や、色んな意味で「なかったこと」にされているアルバムですが、なかなかどうして魅力的です。

昨今のFrucianteのギターが「昆布と鰹のダブル出汁」ならば、本作でのDave Navarroのギターは「昆布と鰹のダブル出汁風化学調味料」といったところでしょうか。


1曲目"Warped"のプロモーションビデオでdanelectroのギターをぶら下げてアテ振りをするNavarroはやはりオルタナ・ヒーローでした*1

このアルバムがあるからこそ、次の"Californication"でのFruciante復活の感涙があり、その後の"By the Way"でのFruciante完全復活の歓喜があるのでしょう。しかしながら、ギターを何の気なしに弾いていると、いまだに本作収録の"Walk About"のリフを何の気なしに弾き始めてしまうのです。


僕のバンドメイトのベーシスト、カトウ君は酔っ払って高所から飛び降りて足を骨折するグルーヴとOasisの"Don't Look Back in Anger"を演奏すると85%ほどの確率でソロに入るところの転調を忘れる鶏並みの記憶力を誇る自慢の友人なのですが、彼が唯一弾き語れる曲が、本作収録の"Pea"です*2


One Hot Minute

One Hot Minute

*1:現在はテレビタレントに成り下がったようだが、それならそれで面白い。

*2:高校生の頃はカトウ君の伴奏で、"Fuck You Asshole〜♪ You Homophobic Redneck Dick〜♪"と唄ったものだ。