By The Way(Red Hot Chili Peppers)

ギタリストJohn Fruscianteのソロ作品暴乱発*1の後で選りに選って二枚組という事前情報に、胸に去来した「流石に今回は・・・」という率直な懸念をマジックのように杞憂に変えた新作"Stadium Arcadium"

その傑作ぶりに当てられて、日々あれだけ聴き込んでいた前作"By the Way"の存在をすっかり忘れておりました。


が、


いま思えば、ともかくよくもまあ本作"By The Way"ばかりを飽きもせず間断なく聴き続けたもんだと思うわけです。

本作から見れば次回作である"Stadium Arcadium"がリリースされて以来、暫く本作を聴かずに過ごしたわけですが、それは実は、本作のリリース以来に実に初めて訪れた状態であり、今になって思えば客観的に冷静に本作を評価するために訪れた実に最初のチャンスなのでありました。


で。 然らばどう感じたのか。


本作の中から1曲*2iPodがたまたまランダムに再生したところで、正に不意を突かれたがごとく自分の心に突如あふれ出した尋常ならざる潤い。それが全てを物語っておりました。

嫌いになったから聴かなくなったわけでは決してなく、次回作の発表ただそれだけによって聴かなくなった作品。新譜を聞いてもたらされる感動というのはこれまでに幾らでもありましたが、旧譜、それも直前の作品を聞いてこれほどまでに感動したことはこれまでございませんでした。


ハレルヤ。
万歳。
マンマミーア。
ハレクリシュナ。


そんな類の気持ちに浸れます。

By the Way

By the Way

*1:半年ぐらいの間、毎月アルバムが出てた記憶がある。

*2:"Midnight"だった。