Ron Sexsmith(Ron Sexsmith)

激ヤセした曙太郎アコースティックギターをぶら下げてヌボーっと歌っている。

そんな様な外見はともかくとして、曲も歌声も実に優しいRonさん。本作でメジャーデビューした頃、彼の歌声にはCostello御大もベタ惚れでしたが、彼のようにリリースする作品のクオリティがことごとく揺るがず高水準な方は昨今稀有だと言えましょう。




元来は郵便配達員で居られたというRonさん。「郵便配ってるときって、作曲のことに思いをめぐらす時間がたくさんあってよかった」といったような発言を随分前にどこかで読みましたが、元ゆうメイト*1の私は、あの仕事は配達中に独りになれる仕事だということを肌で知っているので、至極納得致しました。


かなりの長期間に渡ってゆうメイトとしてあの公的団体の禄を食んだ私に、郵便局という仕事場や郵便配達という仕事や「ゆうメイト」だった日々に愛着や郷愁の念があるのも確かですが、そんな恩義も忘れて(?)郵政民営化反対と拳を振り上げてアクションを起こさなかったのは、考えてもみれば悠長なバイトだったなぁという実感があるのもまた確かだからです。

あの職場も昔は暢気でよかったなぁ〜と遠い目をしてしまいます*2


Ron Sexsmith

Ron Sexsmith

*1:我が国の郵便局のアルバイトの呼称。かなり洒落臭い呼称。

*2:ワタクシ、勤務中に作曲等こそしていなかったが、くわえタバコで赤い自転車を漕いで郵便を配ったり、そんな暢気な風に働いて貯めたお金で高級ギターを購入しただけではなく、勤務中にギターを、それも2本も拾って持って帰ったりしていた。