Strange Days(The Doors)

中学生の頃に近所のレンタルビデオ屋でみかけた本作のジャケットのインパクトは強大でした。本作とScorpionsの"Virgin Killer(邦題:狂熱の蠍団)"が見た目のインパクトの2大巨頭でした。

結局その時は、布袋寅泰の"Guitarhythm II"とU2の"Achtung Baby"と本作の3作品をレンタルして帰りました*1。その後、布袋先生のギターリフにズッポリと魅せられた反面で、U2The Doorsはなんのこっちゃさっぱり分からないままに返却しました。

その後、高校生になるや否や、U2の"Achtung Baby"と再会を果たしてズッポリと魅せられるわけですが、The Doorsの本作(邦題:『まぼろしの世界』)との蜜月の日々が訪れるまでにはもう少々時間がかかりました*2


で、The Doorsですが、喩えることがこれほどまでに難しいバンドって珍しいと思います。大抵のバンドは、あのバンドに似てるとか、あのバンドにあのテイストを足した感じ…という具合で知った口がきけるものですが、The Doorsに関しては、少なくとも私には難しいです。

80年代〜90年代育ちでサイケデリックが何たるかを肌で感じていない自分としては、ブルースがベースにあるとは言え、彼らがアメリカのバンド、それも西海岸の出だということは、いつまでたっても咀嚼できないと思います*3

いやはや、アメリカってやっぱり凄いと思い直します。


それにしても、よくよく考えてみると、なんの予備知識もヒントも無い状態で上記3作品をピックアップした中学2年生の自分を褒めてあげたいです。「全部正解」だと。


Strange Days

Strange Days

*1:Scorpionsの"Virgin Killer"は背徳感と羞恥心に負けてカウンターまで持っていけなかった。

*2:結局、大学生になるまで時間がかかった。やはりズッポリと魅せられた。

*3:咀嚼もヘッタクレも無いが。