Smoke(Wayne Wang, Paul Auster)
またまた恵比寿ガーデンシネマ的映画です。
なんとなくイイ話とタバコの煙とのハートフルな抱き合わせ販売*1、といった趣の本作。今になって思うとハッキリ言って胡散臭くてしょうがありません。
こんな映画に限って、腰に両手を当てたポーズで「まったくしょうがないんだから」とばかりに肯定してしまいそうなので心底ムカっ腹が立つ、という「嫌煙家」に対する自分の浅はかな偏見を自分で暴露擦る必要もなさそうなもんですが。
日常の些細かつ小粋なエピソードでなんでもかんでもパッケージして、ニューヨーク風味で味付けして恵比寿で上映すりゃオッケーってもんでもねーだろう、とイチャモンの一つも二つも付けたくなる本作。
あまつさえ、最後の最後に、あんな形で、Tom Waitsさんの"Innocent When You Dream"を流すのは全くに反則技です。なんて厭らしい奴等だ・・・。
・・・と、そこまでブー垂れておいてなんですが、そんなラストシーンで結局はでグッと来てしまった時点でワタクシの負けであります。
どうにもこうにもなんともはや、と思っていたら、製作者クレジットに日本人の名前を発見。そこはかとなく納得した次第です。
近頃、子供と老人にめっきり弱くなってしまいました。老人が金になるわけです。
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*1:書いてる自分が恥ずかしい。