周囲には「子供が産まれました」とか「結婚します」というようなハッピーな出来事が多発して居る昨今。水を差すようで恐縮ですが、暗くて不幸な音楽が聞きたくなるときもあるものです。2010年も日本はどっちを向いても前向きで溌剌として綺麗な音楽や歌ばっ…
良いと聞いちゃおりましたがそれにしても良いです。 いわゆるDJがプレイしているようなシチュエーションで「おお」と思わされると大抵はこのバンドによる音楽だということが一時期に頻発しておりましたが、09年の最新作も鉄板の素晴らしさ。「相対性理論」と…
出張中のお昼時。10貫380円の寿司を食ってると、奇しくも10倍の金額の寿司を築地で食ってた後輩からメールが届きました。 案の定、王子の奢り。 しかも案内役のスーパーフリーライターK先生までゴチになってるではないですか。考えたらこの人は初日もピザや…
さてプリンス。昨日はアキバでドンキやアニメイトやらを連れ回しました。ゲーセンで「鉄拳」をプレイしたところ、ワタクシは秒殺されましたが彼はそこそこ勝ち進んだ模様。その後ネットワーク接続で現れた通算300勝の強者に同じくボコられておりましたがそん…
行きがかり的事情もあって、東京滞在中のアラブの王族の面倒をみるお手伝いをすることになりました。正確に言うとサウジアラビアの王子。 端から聞くと漫画みたいな話かもしれませんが、現実はさらに漫画みたいなことになっているもので、王子と言っても2,00…
Graham Coxonさんに急に惹きつけられるようになりました。そんなに前からの話ではないのですが、それからというもの暇さえあればこの人の音楽を聴いております。 とりわけ"Kiss of Morning"、"Happiness in Magazines"、"Love Travels at Illegal Speeds"の3…
振り返って考えるに、彼らの音楽に一番圧倒されていた時期だった、頂点だったと思う、ということを「アウトブルーズ」という曲に託つけて書いたことがあります。 そういう意味で本盤は「終わりの始まり」でした。ドクロだとか革ジャンだとかバイクだとかって…
何とも説明の難しい魅力です。 要するにアメリカの奥田民生みたいなモンなのかもしれません。 Real Emotional Trashアーティスト: Stephen Malkmus & The Jicks出版社/メーカー: Matador Records発売日: 2008/03/04メディア: CD購入: 3人 クリック: 19回この…
カナル式のイヤフォンを両耳に突っ込んだまま、全くもって上の空な出勤風景。田町駅を出た辺りでしたか。ランダムでやおら再生された『さわやか会社員』という曲のサビの衝撃に、腰が砕けました。 もはや赤塚不二夫すら髣髴とさせるナンセンス。 色々と短絡…
さて、チリペッパーズの名曲ですが、改めて歌詞を読んでみると、オーディションを想起させる内容なのですね。オーディションなんて受けたことはありませんが、 Tell me baby.What's your story? と聞かれて自分をドシドシ押し出していける人ぐらいでなければ…
これまで音楽や映画について書き散らかして参りましたが、いわゆる邦題という奴についてクサクサしたことは一度や二度ではなかった気がします*1。 冷静になって考えると、どんな題名をつけようがそれは身銭を切った製作者の方々の勝手。上手くいかなければ損…
すわゲルニカの曲か・・・と思わされる題名ですが、聴いてみるとビートルズを思わせる雰囲気に満ちたミディアムテンポのポップソングです。 東京事変(彼女が参加しているバンド)の近年の作品から顕著になってきているとは思っていましたが、林檎さん、もう…
先日、とあるプロミュージシャンの方がこう仰られた。 「メタリカのドラムって、すっごい下手だね!」 今更ながら驚かれたらしい。ただ、その発言にはネガティブな質感は込められておりませんでした。ネガティブどころか、もはやポジティブな質感すら帯びて…
テレビへの失望は深まるばかりの昨今。NHK教育がまたやってくれました。 NHK教育という放送局は半ば公的な性格を持つことから、無難で「正しい」予定調和なプログラムを放送している、というイメージが持たれがちです。ところがどっこい現実は正反対。潤沢な…
音程の定まらない下手な歌に対する堪え性がなくなってきた、というようなことを以前にどこかに書いた気がします。ただ、それって本当は音程だけの問題ではない、と気付かせてくれたのがこのElizabeth Cottenさんです。 本作、久々にジャケ買いというやつを致…
最近、人が死なないとここにモノを書かない傾向がありますが、今回もそんなこって恐縮です。 ニューオリンズの巨星墜つ。この御仁、その名前が一般に知れ渡っているとはお世辞にも言えないかもしれませんが、この際なのでお見知り置きください。 斯く言う自…
【おことわり】本稿、テレビコマーシャル関連の雑誌に託つけて、腐れ言を吐き出しているだけです。当誌についてのレビューではありませんのでお含みおき下さい。 以前『金麦』という商品のテレビコマーシャルについて一腐れ二腐れ書いたことがあります。 老…
新興宗教の出版物のPRポスターか何かと見間違える程の怪しいジャケット。この不揃いな明朝体のタイトルが駄目を押しております。 ジェイ・ストーム・・・某事務所のプライベートレーベルですな。 冷静かつ客観的に考えて「この商品は自分とは無縁であろう」…
Tower Recordsのウェブサイトを覗いていたら、驚愕のニュース。 Lux Interior死去 音楽的な功績については言うまでもありませんが、夫婦は夫婦でも、旦那がヴォーカル、嫁がギターといったように、なんとなく一筋縄では行かないところがThe Crampsの魅力だっ…
先ほどレビューを書いた"No Country for the Old Men"と一緒に(二本立てで)早稲田松竹で観た一本。 嗚呼。これも観といてよかった。映画って奴は素晴らしい。 Daniel Day-Lewis。映画館で観たのは、個人的にはかなり久々な気がします*1。 芝居がかった芝居…
久々に映画が観たくなりました。 かつて足しげく通った飯田橋ギンレイホールは最近は何やら小賢しい文芸(的)作品ばっかり取り上げてばかり。ロートルはさっさと見切って、久々に早稲田松竹へとチャリを走らせ観た本作。 嗚呼。観に行ってよかった。 静かに…
天才夫婦の仕事。 本人の人々作者: 南伸坊,南文子出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2003/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (16件) を見る
お盆休みなるモノを頂きました。お陰様でBook OffでゴミCDの棚を隅から隅まで眺める、などという、ゆとりある時間を楽しむことができました。 そこで発掘した本作。実はかつてヤフオクで落札したものの、届いてみて初めてそれがアナログレコードであることに…
サウダージという単語はボサノバでよく聞かれますね。英語に翻訳したら"Longing"と出ました。「待ち焦がれる」という感じでしょうか。本来ポルトガル語の"saudades"には、失われたものへの想い、追慕、郷愁というようなニュアンスが含まれているそうですので…
オリンピック開幕。 でも何かが物足りない。 YAWARAちゃんの銅メダルのこと? non. 野口が心配? non. 松岡修造では役不足? Oui! 世界陸上が恋しい? Oui! Oui! そろそろ織田が足らないと思ってた? Oui! Oui! Oui! たまに早く帰って、晩ご飯を食べて、麦茶…
うちのバンドのヴォーカルDちゃんがいたく憤慨しておりました。HALCALIがカバーした奥田民生の曲を聴いたそうです。自分はそのカバーソングを聴いておりませんが、何が彼の気持ちを逆撫でたのかは割と明確にイメージできます(詳細後述)。 一方で、このアル…
"HDR-HC3"とはソニーのデジタルビデオカメラだそうで。本作、ペトロールズの満を持したデビュー作にして、ライブ会場の模様を撮影したビデオカメラの音声データをそのまんま収録したという、近年稀に見る漢気あふれる作品です。 トリオ編成から繰り出される…
実質的には死んだようなものだと自らに言い聞かせてはおりましたが、彼が新作を発表するたびに、淡い期待を胸に抱かされたのもまた事実。果たして名作"Circus"以降、彼にはもう、とどのつまりガッカリでありましたが、今日も今日とて懲りずにこのニューシン…
年始恒例の麻雀マッチ。綱島の雀荘に集まったのは結果的に5人。半荘ごとに1人が抜ける、そのタイミングが自分に回ってきた際に綱島の街を散策しておりました。 中古ソフト屋を覗くと、叩き売りされている音楽が。ほほう。SADEの1992年の名作が100円。頂こう…
真冬の夕暮れ時。モコモコのダウンジャケットに身を包み、フードを被ったまま歩く少女。彼女は小学生か中学生、か。 彼女の今。彼女の将来。そんなことに思いを馳せつつ、目に焼き付いたその光景。そんなあれこれを形に残したい。 そういう思いを込めて、本…