サイボーグ俺達(HALCALI)

うちのバンドのヴォーカルDちゃんがいたく憤慨しておりました。

HALCALIがカバーした奥田民生の曲を聴いたそうです。自分はそのカバーソングを聴いておりませんが、何が彼の気持ちを逆撫でたのかは割と明確にイメージできます(詳細後述)。


一方で、このアルバムは非常に良いです。

これまでも良かったですが、もっと良くなってます。


「心の中からクーデター」


ここ1週間の脳内流行語大賞を進呈したい一節です。


Dちゃんの心を逆撫でたのは、元来インフォーマルな色を付けにくい日本語という言葉でラップされてしまうことで感じる決まりの悪さと、なんともチャラついた雰囲気だろうと思います。

この二人組の魅力は、人に拠っては不快にすら感じる要素も含めたアマチュアリズムと、その背後の様々なプロの皆さんのまさにプロフェッショナルな仕事との完璧なマッチングにあるのではないでしょうか。高め合っている感すらあります。


この手の芸能は旬が命なので、その時期が過ぎ、煮詰まってくるととても苦しいと思います。

アメリカに行って余計に輪郭がぼやけたPuffyのお二人は最早立ち位置を完全に見失っている感がありますが、一方でこの二人組はどういう風に加齢していくのでしょうか。

さっぱり辞めて、洋服屋なりカフェなりを経営したり、デザイナーなりになっちゃうんでしょうか。それはつまらないな。


サイボーグ俺達

サイボーグ俺達