I'll Be Waiting(Lenny Kravitz)

実質的には死んだようなものだと自らに言い聞かせてはおりましたが、彼が新作を発表するたびに、淡い期待を胸に抱かされたのもまた事実。

果たして名作"Circus"以降、彼にはもう、とどのつまりガッカリでありましたが、今日も今日とて懲りずにこのニューシングルを聴いてみました。


往時の彼自身を擬えているような悲しくも安直な趣を曲がそこはかとなく感じられます。

歌詞に至っては「一生やってろ」と皮肉ってしまいたくなる下らなさです。


・・・が、ドラムスの音が違います。

ここは重要です。試験に出ます。

そして、一歩踏み込みすぎると"Desperado"みたいなかっこつけたウスラ寒さを伴ってしまいそうなピアノのフレーズもギリギリのシンプリシティを堅持しております*1


今年は、もはや大海彷徨う海賊船のような佇まいさえ感じさせつつあったPortisheadも遂に新作を発表する模様ですし*2、「今度のアルバムは行けるのではないか」と、根拠のない期待の一つや二つも描いてしまう今日この頃なのです。


春も近いということでしょうか。


アイル ・ ビー ・ ウェイティング

アイル ・ ビー ・ ウェイティング

*1:ストリングに関しては我慢できずに一線を越えてしまった感がある。

*2:実に10年ぶり。万感の思いが胸に去来する。