Great Blues Masters Vol.5(Snooks Eaglin)

最近、人が死なないとここにモノを書かない傾向がありますが、今回もそんなこって恐縮です。


ニューオリンズの巨星墜つ。この御仁、その名前が一般に知れ渡っているとはお世辞にも言えないかもしれませんが、この際なのでお見知り置きください。

斯く言う自分も、いわゆる「マイミク」さんの中のお一方にyoutubeにアップされた動画ファイルをご紹介頂くまではその存在を忘れかけておりました*1


とにもかくにもまぁ、ご覧あれ。



完璧。

心が洗われます。


この御仁の指からはじき出される異常に芳醇なTelecasterサウンド。寄り添うように合流するベーシストの演奏、そしてツボ一点圧しのコーラス*2。この手のトリオに激しく居がちなヒョロヒョロ白人ドラマー。

楽しそうな3人に観ているこちらまで笑顔になります。非のつけどころがございません。


「煙草についた口紅の跡」というムード歌謡のような題材で原曲を書いたはNaomi Neville。巨匠Alan Toussaintのペンネームですな。

連綿としたNew Orleansの歴史が凝縮されたこの瞬間。できることなら自分も生で体験してみたかったです。


Snooks Eaglin, R.I.P.


グレイト・ブルース・マスターズ VOL.5

グレイト・ブルース・マスターズ VOL.5

*1:「のーぱー」さん、ありがとう!

*2:何気にMetersのGeorge Porter Jr.さん。とりわけ曲冒頭のベースの入り方は完璧。アゴを横に振るあの様のグルーヴィさと来たら尋常ではない。