2005-01-01から1年間の記事一覧
布袋先生のミュージックスクエア*1、必修科目第2弾。Sparksです。『欽ちゃんの仮装大賞』なんかだと、雰囲気だけで合格が決まっているような出来レース型のコンビが決まって1組はエントリーされているものですが、その手の反則野郎的キャリアを、70年代から2…
これまた素晴らしいジャケット。仮に彼らが完全無名のバンドだったとしても、ジャケ買いしたくなる水準だと思います。曲が素晴らしいです。余分な音がありません。散々聞き込んだことも助けて、イントロでブキブキ音を立てる意味不明なSEでさえももはや愛し…
布袋先生のミュージックスクエア*1での必修科目第1弾。XTC。『JOJOの奇妙な冒険』の第3部から出てくる幽霊波(スタンド)を髣髴とさせる素晴らしいジャケットを見ると、実家から搬出を迫られているCDを「全部売り払っちまおう」と決意していたのが少々腰砕け…
「ヒッピー供は皆殺しじゃ」 と始まるPrimal Screamのアルバム"XTRMNTR"には惚れました。このアルバムは全般的に電子的サウンドでメッキ加工したリフのゴリ押しロックとなっていて、一聴するとラディカルに聴こえるかもしれません。ただし、そのメッキの土台…
全盛期をとうに過ぎてオバタリアン*1みたいな風貌に成り下がった現在のJimmy Page御大。痛快なことに(=タチが悪いことに)、彼には「倫理」や「謙遜」の類の気持ちは存在しないらしく、西新宿の海賊盤街を訪れては「俺と写真を撮らせてやる」または「俺の…
昨今、ミュージシャンやバンド関連の映画が頻繁に公開されていますが、こんなドキュメンタリー映画が日本で公開されるそうです。永遠の要介護認定患者Shane McGowanさん。今年の富士ロックにPoguesと一緒にお越しになられたそうで、予想通りヘロヘロな歌唱を…
「知られざる」とか「知る人ぞ知る」とまで言うのは憚られますが、ちょこっと渋めの名作アニメ。しかし、世代的に避けて通ることが出来なかった方々も多々おられるのではないでしょうか。オープニング・エンディングを固めるダ・カーポによる主題歌が秀逸で…
「上の空な感じ」ってありませんか?自分が今、「上の空だな〜」って感じ。 私、恥ずかしながら幼いの頃から現在に至るまで、ほぼ常時そんな状態でおりまして、自分でも集中力散漫だなと思うのですが、言い訳がましいことを言うと、そんなときって必ずしもボ…
腕組んで立ってるだけで絵に為るオトコ、Weller先生の新譜です。The Jamを結成したのが15歳。メジャーデビューしたのが19歳になる前。人気絶頂バンドの解散を新聞広告で宣言したのが24歳。嫌味なほどの自信と生き急ぎっぷりで尖がりきっていた当時のWeller先…
Detroitという都市はアメリカ自動車産業が栄華を極めていた時代にMotor Townとして隆盛を誇ったことで有名です。そのまんまもじって命名されたMotownという名門レコード会社の発祥の地であったりします。その後の自動車産業の没落もあり、街ぐるみで素寒貧状…
まだカッコよかった頃のLenny(Kravitz)の後ろには、こんもりしたアフロを揺らして愚直にビートを刻むドラマーのお姐さんと、これまたこんもりとしたドレッドヘアを振り乱してヴィンデージギターを掻き鳴らす若い衆が居て、凄く印象的でした。彼等の佇まい…
メジャーデビューシングル『オールナイトでぶっとばせ!!』のノリが手伝ってか、この方々が我々一般市民の目に触れるようになった頃の世間の評価は、どちらかと言うとキワモノ、企画モノ的だったと思います。その頃から実にどれほどの年月が経ったのでしょう…
いつ、どのアルバムのクレジットの中だったか。その名前を初めて見つけて何のことやらチンプンカンプンだった若かりし頃。Wurlitzerという楽器の音色に自分がそれほどまでに強力に魅了されるとは予想だにしませんでした*1。「Wurlitzerと言えばDonny Hathawa…
のっけから引用というのもどうかと思いますが、この対談、凄いことになってます。人選(船村徹VS大瀧詠一)、ページデザイン(2ページ目TOPのテイストは理解不能)、版元(JASRAC)と、どれをとってもアウトスタンディング。 大瀧御大の御顔を久々に拝見しま…
久々に「欲しい」と思わされたサウンドトラックです。冒頭から警告しておきますが、非常にくだらない映画です。その代わり、登場する海洋探検隊の皆さんのキャラクターと面子が「ストライクゾーン内」な「悪球打ち aka 岩鬼正美」な方々*1にとっては2塁打以…
Elvis Costello絡みで書いててSir Paulが出てきて思い出した本作。 The Beatlesの"Rubber Soul"に触発されたBrian Wilsonを中心にして製作されたという本作。本作に触発されたThe Beatlesが"Sgt.Peppers〜"なんてBIG BOMBをドロップしちゃうもんだからBrian…
この御仁、Sir Paul McCartneyに向かって、 「近頃たるんどりゃせんか?」 とカツを入れたらしいです。…うーむ。あり得る。 この人のことについてあれこれ書き出すと完全に陳腐になるのでこの際、控えましょう。ただ、不断にキンキーな態度をとり続けたこの…
「どこの公民館で撮ったんですか?」 と尋ねたくなるようなジャケット。二人の「超」大御所、共に子供みたいな表情です。もはや可愛い。観ているこちらの口元も思わず緩んで音を聴く以前に★5ケ進呈*1。オマケに乙な音楽が付いてくると思えば、さらにお得(…
振り返って考えるに彼らの音楽に一番圧倒されていた時期だったと思います。そういう意味で本盤はもう、それはもう最高潮の頂点。その興奮ったら言葉では言い表せません。その後は、正直、予定調和な匂いが全くしなかったでもありません。 アウト・ブルーズア…
"Joshua Tree"の制作ドキュメンタリーDVDの続きでDaniel Lanoisのアルバムをご紹介します。 彼のプロデュースする音楽の凄みと彼自身の音楽の良さってちょっと違う気もします。ま、そりゃそうっちゃそうなのでしょうが。はっきり言って何が良いのやら言葉で…
本作未聴。発売してるのかどうかも知りません。しかしながら、どこかで観たジャケットが珠玉の出来栄えゆえ、それだけで満点評価。素晴らしい仕事。どなたの仕業やら・・・*1。 愛を謳おうアーティスト: 忌野清志郎 with井上陽水,三池崇史,忌野清志郎出版社/メ…
今回はDVDです。これまでは音楽作品だけをレビュー対象にしていところをこちらにまで手を広げ始めるとキリがないので止めとこうと思いましたが、余りに素晴らしかったので。本作、超有名バンドU2の超有名アルバム"Joshua Tree"の製作ドキュメンタリーです。…
初めて自腹で購入した記念すべきDVDです。 トコロは池袋。Tower Recordsのとあるモニターの前でした。ふと気づくと初めて目の当たりにする「動くDr.Feelgood」が其処に!その瞬間から5秒ほど画面に釘付けになり、「目に毒だ」と思い直し、発作的に下りのエレ…
第2の故郷神奈川県を離れて結構経つので、木村カエラ女子のTVKでのMCっぷりは拝見したことはありませんが*1、本作での唄いっぷりは大したもんだと思います。長嶋茂雄風に言うならば、「ドシッと構えて、十分なタメを作って、引き付けてビシッと」唄っている…
永遠のドサ廻りバンドNRBQの初期ギタリスト。本作はソロアルバムです。 コンセプトの欠片も感じられない、やたらと地味なジャケですが、裏ジャケが凄いです。BIG ALとも呼称された「どう考えてもゴッツいおっさん」が、「イスに座って満面の笑みを湛えている…
ヒッピー風の外国人の一群と、やむを得ずヒッピー風なオジサンの一群と、オジサン達がばら撒いた柿ピーを一心不乱についばむドバトの一群に囲まれて、中学校からの旧友イノウエ君と語らう。そんな不思議な週末の夕べの過ごし方。場所は高田馬場を流れる神田…
80年代の残り香の香る90年代初頭。町田TAHARAでこのアルバムを手に、レジまで行こうか行くまいかを思い悩んでいた僕の、その逡巡には確かに黒人差別的な感情*1がほんの少しでもあったことを明白に覚えています。大袈裟ですが懺悔しときます。ブラックアメリ…
声に艶あるしゃべくり系。 "Sex with Your Parents" って題名からして考えてるんだか考えてないんだか分らないのに、括弧つきで (Motherfucker) ってくっつけちゃうもんだから、とりつくシマがありません。 枯れてそうに見えて、恐らく全く枯れていないで…
個人的なことばかり書くのも面目ないのですが、此処は個人的なこと以外に何を書いても有り難味のない場であることにも気付いたので書きます。 最近、グッと来ません。 と言うより、あからさまにグッと来る音楽が足りません。夢中になれないと言うか。良いに…
David Bowieのキャリアについては、安直にサムアップしてしまえば"Ziggy Stardust"〜"Hero"、言い方を代えると「ビンビンのグラムアイコンだった頃」〜「薄暗いベルリンでBrian Enoとつるんでいた頃」が全盛期とする向きがやはり一般的なのではないでしょう…