What A Wonderful World(Nick Cave & Shane Mcgowan)

昨今、ミュージシャンやバンド関連の映画が頻繁に公開されていますが、こんなドキュメンタリー映画が日本で公開されるそうです。

永遠の要介護認定患者Shane McGowanさん。今年の富士ロックにPoguesと一緒にお越しになられたそうで、予想通りヘロヘロな歌唱を披露されて大いに盛り上がったと伺っております。

どんなもんかとURLに飛んでみて爆笑。主役のShaneさんよりもよっぽどインパクトのある御仁がグランドピアノの椅子に腰掛けてヤクザ面を惜し気もなく晒しておられる。重度のアル中で異様な風貌なShaneさん*1よりも、よっぽど貴方の方が恐ろしい。


この御仁Nick CaveさんとShaneさんとの二人がデュエットで、こともあろうにサッチモの"What a Wonderful World"を吹き込んでリリースしたのは何年前なのかと思ったら、13年も前のことでした。

思えばShaneさんはあの頃からの要介護者でありました。そして本作は、当時はかろうじて「元」要介護者と呼べるまでに麻薬中毒から回復していたと思しき当時のNick先生がShaneさんを介護する有様を切り取って世に出したものです。

そのこと(Shaneさんが身を持ち崩す寸前であること)は音を聞いても写真を見ても明白で、結果的な出来不出来に関わらず少々残酷な発表物だなと思っておりました。Iggy Popにとっての"China Girl"のように莫大な印税が上がるほどのものでもないでしょうし。

しかし、どうやらNick先生による介護は続いていたようです…そもそもご本人には介護しているつもりなんざありゃしないのかもしれません。ともかく本作の意味合いを誤解していた可能性も出てきたので、実家の棚から引っ張り出してきて久々に聴いてみようと思いました。


What a Wonderful World

What a Wonderful World

*1:歯並びが悪いわけではなく歯が無い。