大瀧詠一(大瀧詠一)
のっけから引用というのもどうかと思いますが、この対談、凄いことになってます。
人選(船村徹VS大瀧詠一)、ページデザイン(2ページ目TOPのテイストは理解不能)、版元(JASRAC)と、どれをとってもアウトスタンディング。
大瀧御大の御顔を久々に拝見しました*1。本日ご紹介する、御大のソロとしては1枚目となるアルバムのスリーブに載っている若かりし頃の写真と比べると別人のような老け込みっぷりです*2。
私の持ってる本アルバムは再発版でして、ヴァージョン違いやらテイク違いやらDEMOのようなものがワンサカとついていて、大瀧マニアではない人たち(私も含めて)は食傷必至の仕上がりとなっています。その上、御大自身によるライナーノーツの懇切丁寧さ*3ったら半端ではないです。あまりに字が細かすぎて老眼になったのかと錯覚します。
陳腐な自論になりますが、御大、色んな意味でマニアック。本人が良かれと思ってやっていても、見せられたり聞かせられる方としては大抵の場合、堪ったもんではない。その「空気が読めない」もしくは「空気を読まない」感じが堪りません。
『(周りにいる取材スタッフに対して)すごいでしょう!』*4
この発言ひとつを切り取っても、大瀧ファン垂涎の対談であると言えるでしょうが、
『私はもう既にいないものと思っていただきたい』
『人間として普通に暮らしていけたらいい』
という一連の発言には、そんなに期待通りの発言をなさらずとも…と絶句してしまいました。
肝心の本作収録の楽曲ですが、歌がお上手でらっしゃいます。やっぱりイイです。★★★★★付けざるを得ません*5。
「それはぼくぢゃないよ」
とか言われると軽く腹が立つほどだったものですが、私も大人になったので松本隆先生の良さもなんとなくは理解できるようになりました。
なお、御大自身の名義で発表された歌って、どれもこれも歌うのが難しいです。カラオケで歌ってみると良くわかります。非の打ち所のない『幸せな結末』をテレビで聞かせた松たか子を私は密かに尊敬してます。
- アーティスト: 大瀧詠一,松本隆,細野晴臣,鈴木茂,江戸門弾鉄,多羅尾伴内,中田佳彦,ちぇるしい
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 1997/11/04
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