Propaganda(Sparks)

布袋先生のミュージックスクエア*1、必修科目第2弾。Sparksです。

『欽ちゃんの仮装大賞』なんかだと、雰囲気だけで合格が決まっているような出来レース型のコンビが決まって1組はエントリーされているものですが、その手の反則野郎的キャリアを、70年代から21世紀に至るまで一貫して積み上げてきたのがSparksのMael兄弟です*2


それにしても、なんつうジャケじゃ…言いたいことが泉のように湧き出てきます。

「縛られて猿ぐつわ」ってのは百歩譲って常人の思考だということにしてきましょう。問題は、何故「モーターボート」に乗っているのか、ということです。常人の思考ではありません。

何らかの崇高なオマージュが此処に込められていることを祈りつつ★5つ進呈*3


ちなみに本作の邦題がまた凄い。その名も『恋の自己顕示』。

何の権限があって人の作品にそんな命名しているのか、と突っ込みたくなることもしばしばの功罪多き「邦題」ですが、本作に関しては至って「功」。「分かってんじゃねぇか」とRon兄からお褒めの一言でも頂いた、か否かは存じ上げませんが、兄弟が立腹することはなかったでしょう。


AC/DCの『仲間喧嘩はやめようぜ*4』、もしくはA×C×の『いい話じゃないですか*5』の域にはまだ達しておりませんが、なかなかの邦題センスです。


あ、肝心な音ですが、このヴィジュアルが許容できる方ならお気に入り頂けるに違いない脱力POPです。


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*1:参照

*2:ジャケで緊縛プレイ中の二人。三木のり平的な髭が兄のRon。長髪の美男子が弟Russel。

*3:本稿が元々掲載されていたmixiのレビューシステム状の採点システム。

*4:原題:"Dog Eat Dog"。

*5:原題:"I Like It When You Die"