Moseley Shoals(Ocean Colour Scene)
深夜の友達"Beat UK"*1でいきなり聴かされた本作冒頭の"The Riverboat Song"のギターリフ一発だけでレコード屋に走りました。文字通り走りました。
ギタリストのSteve Cradockさんは師匠(Paul Weller)の脇での下積み時代には実にチンチクリン的風貌の、頼りない虚弱白人青年に見えましたが、自分のバンドではなかなかどうしてマッシブなギターをプレイなさります。太鼓は黒人さんが叩いている割には淡白なのですが、それがむしろフィットしているように感じられます。後見人の師匠(Paul Weller)もゲストでオルガンをプレイ。演奏中に吼えながら唾飛ばしてそうな気合迸るサウンドがビービー鳴っております。
その後もけっこうコンスタントに作品を発表し続けているOcean Colour Scene。徐々にフォーキーな顔も見せ始め、ヴォーカリストの同性愛カミングアウトやベーシストの脱退を経て、枯山水の如き面持ちすら見せ始めております。
しかし、如何せん"Riverboat Song"のリフに魅入られてしまったタイプのリスナーの面々には、さらに本作の次のアルバムから切られたシングル"Hundred Mile High City"でのギターリフ連続攻撃に完全にノックアウトされた方々が多くおられるのでしょうから、その後の展開についていけなかったとしても仕方が無いでしょう。
「その気にさせといて・・・」って奴です。
- アーティスト: Ocean Colour Scene
- 出版社/メーカー: Island UK
- 発売日: 1999/03/19
- メディア: CD
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*1:フジテレビ系列で放映されていた洋楽プロモーションビデオをランキング形式で紹介する番組。