これくしょん〜ねぇあんた(ちあきなおみ)

しつこく書いてきましたが*1、再度申し上げます。wurlitzerという鍵盤楽器が好きです。


ヴィンテージ楽器なので、実際にはなかなか手が出せる代物ではありません。昨年度末に世間を騒がせたPSEの本格施行以後は特に希少な楽器となってしまったようですが*2、かつては楽器店などで見つけると、「弾けない」+「知らない」+「買えない」の3重苦も顧みず、結局は店員さんに頼んで触らせて貰ったものです。心の洗われるような、実に暖かい音が鳴ります。


これまで此処で書き散らしてきたレビューではWurlitzerという楽器を軸にして色々な音楽を突き刺してきましたが、また、ふと思い立ちました。あの曲のあのアルペジオwurlitzerではないか、と。

果たしてこの偉大な歌手の『喝采』を久々に聴いてみたら、やはりそうでした。時代性を考えると意外でもないですが、このさりげないwurlitzerサウンドと日本の誇る歌謡エロティック・ディーヴァ*3のこの組み合わせ。言うまでもなく珠玉の出来です。


これくしょん?ねぇあんた?

これくしょん?ねぇあんた?

*1:試しに本ブログで"wurlitzer"というキーワードを検索してみて頂きたい。

*2:PSEとは電気用品安全法のこと。火だか一酸化炭素だかを噴くという家電を製造販売した某社瑕疵のトバッチリなのか何なのか、ともかく電源周りの安全検査を受けていない製品については、中古製品も含めて販売等を根こそぎ違法化した、まるでSF小説1984』のような法律。結局、法改正云々の話は聞こえて来ていない。運用の段階でグダグダなのかもしれないが、wurlitzerが中古市場から払底したのは事実。非常に不愉快な話。

*3:本コレクションの付属資料を見ると、彼女はデビュー時「魅惑のハスキーボイン」と形容されていた模様なのだ。