大人(東京事変)

キャッチーな曲を一皮剥くと実は猛者共が真剣振り乱してる、といったようなことを前作について書きましたが、本作でも全く同様の様相を呈しております。


音と音の隙間も含めて、大変に贅沢な立体世界が展開されております。もう、そうとしか評しようがなく、冷徹な印象すら受けます。


もう相手は土下座してるのに表情一つ変えずに虐殺


…みたいな感じと申しましょうか。


ギタリスト並びに鍵盤担当が前作の方から交代しておりますが、ギターのサウンドはより歪みレスに*1、鍵盤はよりアナログ的なサウンド*2推移しているように感じました。


本作『アダルト』と銘打たれておりますが、あまりにもそのまんまです。


大人(アダルト) (通常盤)

大人(アダルト) (通常盤)

*1:ベースが意外に歪んでいることに気付かされる。

*2:RhodesとかWurlitzerとかPianoとか。これらの音がもうたまらなく良い。電流が走った後に脳の表面にべったり張り付くかの如きサウンド