Hits（Joni Mitchell）

「合コン」と呼ばれる会合に生まれて初めて参加したのは、実はそんなに前のことではなく、去年のことでした。

いまでも思い出深いのは、そのイタリアンレストランの壁一面に、コトもあろうにJoni Mitchell女史のライブ映像が投影されていたことです。正体不明のフレーズを爪弾きっぱなしのJaco Pastoriousを始めとして、敏腕ミュージシャンの皆さんの様子に心が騒ぎ立ち、当方釘付け。正直、合コンどころではなく、一般的な合コンの目的に鑑みると苦い（？）デビュー戦となりました。

ともかく、Mitchell女史のギターの響きはともかく独特です。技術的なことに詳しいわけでもないのにあれやこれや書くのもみっともないのですが、ギターのチューニングがなにかとオープンコードになっているのだと思います。

若かりし頃から「男には不自由しない」タイプだとされるMitchell女史。ギターの音色に負けず劣らず、何処がどう魅力的なものやら説明が大変に難しいのですが、そんな彼女の映像が、あの時、壁に投影されていたのは、

「合コン行ってる暇があったら『何故か女には不自由しない』タイプになるために精進せよ」

との神のメッセージだったのかもしれません。

HITS