Captured Live!(Johnny Winter)

サンボマスターの山口さん、奥田民生さん、トータス松本さんという面子でのギター速弾き対決の話。

民生氏がMichael Schenkerをたどたどしく弾いてトチり*1、トータス氏がDeep Purpleをさらにたどたどしく弾いてトチり*2、という、おいしいシチュエーションで「オチ」の山口氏の番。


僕、ハードロック通ってないんですよ


…と前置きしつつ、流麗にカマしたのがJohnny Winterでした。



彼のプレイを目前にしたトータス氏は早々にギターを置き、奥田氏は微動だにせず。

結局両氏は


俺らもストラップ短くしようか*3*4


と白旗揚げてチャンチャン…立派なオチでした。それにしてもJohnny Winterとは…なんて嫌らしい奴なんだ。

皆さん、騙されてはいけません。サンボマスターの皆さん、ブサイクな代わりに「うひゃ〜」と絶叫して心意気だけで勝負しているわけではないのです。楽器の演奏がとっても上手です。


というわけで、100万ドルのブルースギタリストJohnny Winterさん(ご存命なのでしょうか?)。白人、しかも、アルビノである彼が真っ黒いフレーズをこれでもかと繰り出す本作。*5ライブ録音の名盤です。名演奏が通勤ラッシュ並みに詰め込まれておりますので、鼻からの出血も辞さない覚悟でご堪能ください。


Captured Live

Captured Live

*1:中学レベルですよ(奥田)」、「ハートは伝わったよ(松本)」・・・といった涙ぐましい助け合いの精神がこの時点では見られた。

*2:これ、ミュージシャンのレベルじゃないですから(松本)」、「これやっててほんま汗かくよ(奥田)」、「汗出た〜(松本)」・・・というわけで、早くも諦めムード。

*3:ギターを肩からぶら下げているヒモのようなもの。サンボマスター山口氏のストラップは非常に短く、すなわちギターの位置が高い。この場に居合わせた芸人DonDokoDonの山口氏の「田端義雄さん並み」との的確な描写が光った。

*4:因みに田端義夫とはギターを抱えた演歌歌手であり、「バタヤン」との通称で有名。フジテレビで放映されていた伝説のギター番組『寺内ヘンドリックス』における「ギター異種格闘技戦」と銘打たれたコーナーで、野村義男氏と対決した際には、実際にプレイでバトルする前に、所有機材の巨大なチューナーだけで野村氏の戦意を喪失させるに至った超大物。演歌歌謡曲サイト「こぶしdeねっと」によると昭和17年に電気ギターを自作し、現在使用しているギターとは昭和29年に「出会った」らしい。

*5:「生け捕り」というタイトルがイカす。