天気読み(小沢健二)

僭越ながら、


「自分も大人になったなぁ…」


と、我ながら思うことがたまにあります。

最近、たまたま小沢健二氏の音楽を聴いた時にもそう感じました。


世代的にはフリッパーズギターを通っていても全然おかしくないのですが、全く接点を持つことなく育ったことと、『今夜はブギーバック』に代表される*1彼の作品の放つ雰囲気や、「あいしあいされていきるのさ」などといったチャラチャラしたテイストの歌詞がどうにもこうにも鼻についたのと、ドコからどう見ても「いいとこのボンボン」的な彼の存在そのものに勝手に反感を覚えていた*2こともあり、敬遠というよりむしろ毛嫌いして生きてまいりました。


しかしながら、ふとしたきっかけで聴いてみたら良かったんです。これまでの非礼をお詫び申し上げます。


ちなみにタモリはいまだもってミュージカルが大っ嫌いだそうです。翻って自分自身について考えてみると、確かにいまだにその種の反感が捨てられない方面や分野がないこともありませんが、虚心坦懐に生きるのも難しいものです。人間なんだかんだでそういう些細な拘りや思い込みと一つ一つお別れしていって、段々とフラットになった結果、角も磨り減り真ん丸くなって、死んで居なくなるんだなー、と。オザケンにそう思わされた今日この頃でありました。


なお、ごく稀に、尖りっ放しで一生を送るパンクな方々*3も居られますが、見習おうにも私にはそういう才能が欠如しているようです。


天気読み

天気読み

*1:と言うよりそれぐらいしか知らなかった。

*2:嫉妬していた、とは考えたくも無いが完全否定できないのが悲しい。

*3:例:Dr.中松先生、内田裕也さん、John Lydon先生。