岸和田少年愚連隊(井筒和幸)

「番長」清原和博を輩出した街、岸和田。

西原理恵子女史が愛を込めて「発展は無い」と断じた街、岸和田。

アドレナリンの街、岸和田。

そんな岸和田を舞台にした青春物語です。


ナインティナイン矢部氏の出来上がりが素晴らしいです。

ウッチャンナンチャンの内村氏辺りは、実は彼に嫉妬していてもおかしくないのではないかと無用な想像の一つでもしたくなるほどに素晴らしい。

なんか、演技する必要もないといった佇まいで、当の本人が一番自分の凄さに気付いていないような気もしますが、そこは井筒監督の仕業かもしれません。このオッサン、タモリ倶楽部で酔っ払ってクダ巻いてるだけではないのかもしれません。


本作に出演している大河内奈々子さんが典型的な例ですが、私が過去に好きになってきた女優さん方は、薄幸な雰囲気を纏いつつ隙間産業的位置付けにおられるいることが多いようです。

高校生の頃、習っていた英会話教師(テキサス人)に「好きな女優は?」って無邪気に尋ねられたので「ナスターシャ・キンスキー」って大真面目に答えたら、"Well…"ってな具合に軽く引いてました。「あ、"Well"ってそうやって使うんだ…」って体得した瞬間でした。


岸和田少年愚連隊 [DVD]

岸和田少年愚連隊 [DVD]