西部警察(TVサントラ)

初めて買ってもらったラジコンはAudi Quattroでした。

買い与えてくれたのが父母だったのか、祖父母だったのか。面目ないことに記憶にないのですが、子供の玩具にドイツ車を買い与えたその選球眼は流石は同族と唸らざるを得ません。

現実はそう上手くは運ばないもの。あの名車の渋み走った魅力が理解できなかった幼少の私はこともあろうに他のが欲しいとゴネたそうです。結局は西部警察の大門軍団団長(大門圭介)のカーキ色のフェアレディZを買ってもらいました。


さて、例のごとくiTunesのランダム再生ネタになりますが、自宅で突然爆発音が聞こえたので、すわ、どのメタルバンドかと思うや否や、パトカーの音がけたたましく聞こえてきて、西部警察のサントラだということが分かりました*1

現役世代として、羽田健太郎のペンによるシリーズ2作目のメインテーマ『ワンダフル・ガイズ』には思わず拳を硬くせざるには居られません。劇中での愛車ガゼル(コンバーチブル)に颯爽と乗り込む小暮課長(石原裕次郎)がフラッシュバックします。その他にも時代的に熱い演奏が満載の素晴らしいサウンドトラックです。


私がカラオケで石原裕次郎の唄をやたらと歌うのを目の当たりにして、「なんでそんな唄を知ってるのだお前は…」と、現役裕次郎ファンの団塊の世代の皆さんに訝しがられますが、ネタ帳は本作です。

事件が無事解決され、係長が棚から取り出してくるブランデーを舐める小暮課長。一方の現場では、セブンスターを傷ついた部下に咥えさせつつ自分も一服つける大門圭介(渡哲也)。

そんな映像の背景で、流れる裕次郎の歌謡曲群は私の心に染みついて離れません。個人的な一押しは「嘆きのメロディー」。次点は…「夜明けの街」ですね。


西部警察

西部警察

*1:その前にはスネークマンショーの飛行機ネタが再生されていた。先日は永ちゃんから美輪明宏先生へとつなげた前科のあるうちのiMacだが、此処まで来ると、あの白くて大福状の筐体の中には実は小人が居て、ランダムに見せかけて故意にやっているのではないか、との思いを改めて強くせざるを得ない。