Goat Head Soup(The Rolling Stones)

何故インドでは山羊をマトンと呼ぶのか。

というお題について思いを巡らせておりました。毎度のことながら脈略がございませんが、正直、こういう話、大好きです*1

インドの肉屋には「脳みそのカレー」を作るための山羊の頭が並んでるらしいことを伺って、安直に思い出したのが本作。安直どころか「そのまんま」ですが、強いて言えば、こっちはカレーじゃなくてスープです。


The Rolling Stonesほどの存在ともなると、一口に「ストーンズ好き」と言っても、その性向が多岐に渡るのは当たり前かもしれません。時に「好み」というレベルを超えて「拘り」となっている場合も少なくないようです。

やはり初期のR&Bのカヴァーばかりを演奏してた頃が一番と言う方も居られれば、80年代のファンキーなストーンズが好きだという方も居られます。Brian Jonesは外せないと言う方、ベースはBill Wymanじゃなきゃグッと来ないと言う方も居られれば、ベースがDarryl Jonesだろうがなんだろうが来日したストーンズは女房を質に入れても観に行かずに居られないと言う方々まで、湿度や温度は千差万別です。


然からばワタクシはどうか。シンプルに申しますと、Brian Jonesが抜けた後でRon Woodが入るまで、つまりはMick Taylorが若い割には流暢なギターを弾きまくってた頃が一番に好きなタイプです。

理屈抜きでただただ本作がグッと来る、というのが偽らざるところなのですが、この時代がThe Rolling Stonesとしての正統性を最も欠いていたであろうと思われる時期*2に当たるため、一般的には多少軽視される傾向があるということ自体が、天邪鬼なワタクシにとって却って魅力的に感じられるのかもしれません。

"100 years ago"が一番好きなストーンズの曲だと言う人間、自分以外にお会いしたことが無いですが、私はむしろこの曲がきっかけでBilly Prestonを好きになりました。きっかけがThe Beatlesじゃないところに強いて言うところの私の拘りがあります。


Goats Head Soup

Goats Head Soup

*1:なお、答えには到達できていないのでご存知の方はお教え頂けると嬉しい。

*2:今を除いての話だが。要するにBrian Jonesの穴が埋まりきっていないとされる時期。