日本のみなさんさようなら(リリー・フランキー)

邦画に関するレビュー(?)集。個人的に、Weeklyぴあを隔週で買っていた時期にちょうど連載されていたこともあり思い出深い一冊です。単なるエログロさんだと思っていた著者のことを見直すきっかけになった一冊でもあります。

ゆきゆきて神軍』のレビューに添えられた奥崎謙三氏を描いたイラストが、拭っても拭い切れないインパクトを放射する本作。以前私がレビューを書いた映画『エスパイ』が取り上げられていたような気がするのですが、その実のところは思い出せません。*1

秀逸なタイトルには実は著者の或る思いが込められています。序文を読むとそれが理解できます。


日本のみなさんさようなら (文春文庫PLUS)

日本のみなさんさようなら (文春文庫PLUS)

*1:要するにそんな映画ばかりが取り上げられていただけのような気がするということ。