Discovery(Electric Light Orchestra)

布袋寅泰ミュージックスクエア必修科目第3弾*1


番組では、「もう今日は丸ごとELO特集」みたいな厚遇を布袋氏から受けていたバンドの一つですが、それも納得のクオリティを湛えております。

DJ布袋がかけてくれたELOの曲の中でも個人的に一番印象に残っているのが本作の1曲目"Shine a Little Love"です。

流れ星のイメージを喚起させるサウンドエフェクトは発表当時は大真面目にやっていたのかもしれませんが、今となってはギミック臭の立ち昇る70年代キッチュ以外の何物とも認識できません。それがそっくりそのまま個人的なディスコ(風)ミュージックの原風景になっています*2


このバンドのコアなファンの方々の中には、デビュー作のみで姿を消したRoy Woodに偏執的な愛情を傾ける方を多々見受けますが、片やJeff Lynnに関しては本作辺りが脂の乗り切った頃合だと感じます。

ところでJeff Lynnの気まぐれなのか、はたまたThe Beatles関連の再生仕事がひと段落したからなのか、21世紀に入ってElectric Light Orchestra名義の新譜が突如リリースされました。これがまたモロにELOで嬉しいんだか可笑しいんだか。

レコード屋で見かけたポップには奥田民生の書いた推薦文が掲載されていました。『渚にまつわるエトセトラ』であそこまであからさまにテイストをパクれば多少の営業協力を惜しむわけにはいかないでしょう。


DISCOVERY

DISCOVERY

*1:参照。

*2:原体験はBee GeesだがELOの方が思い入れが強い。