Rumble! The Best Of Link Wray（Link Wray）

リンク先の御近影が半端ではありません。「論より証拠」とはまさにこのこと。たった3年前の撮影ですから大先生当時は73歳のはずですが革ジャンですよ。革ジャン。

強調しといてなんですが、肝心なのは「革ジャンを着ている」ことではありません*2。「革ジャンを着こなしている」ところです。もう勢いあまって私にはRay Charlesに見えました。人間行くところまで行くと人種を超えて同じ高みへ到達するということでしょうか。

ご紹介した記事の中の、

「死因については触れていないが、レイさんの心臓は弱っていたという」

という文章はシレっと激烈です。ほぼそのままで特級のロックンロールになるのではないでしょうか。生粋のロックンローラーが書いた記事なのか、それとも普通の記者にもロックンロールな記事を書かせてしまうのか。どちらにしてもLink Wray大先生のオーラを感じざるを得ない死亡記事となっておりました。

ノッソリノッソリとしたベースの音が堅気には無い不良感を醸し出す中で、凶暴に歪んだギターがひたすら繰り出され、終いにはブルブルとトレモロ風味を震わせ出す大名曲"Rumble"なら、どんなコンピレーションにも入っているはずです。未体験の方は是非是非ブルブルと魂を共鳴してください。

R.I.P Link Wray大先生

*1:と言うより、気づいたら堕ちていた

*2:それじゃミッキー・カーチス辺りと変わらない。