Live(Donny Hathaway)

結構昔の話ですが、東京都町田市の某楽器店の店長さんがCurtis Mayfieldのライヴ盤と一緒に本作を紹介してくれました。

店長曰く「これらの作品はスペシャルである」と。何故なら「演奏者とそこに居合わせた観客の間でのヴァイブ*1スペシャルであるから」と。


キャリア全般を見渡すと必ずしも順風満帆ではなかった(らしい)Donnyさんですが、後世に残した、スリリングでありつつもこれほどまでに暖かい作品を聴くと、彼が聴衆に深く愛されていた事実がヒシヒシと伝わってきます。そして、彼の弾くwurlitzerの音と歌を聞けば、聴衆が彼を愛した理由が分かります。


その魂の交換は人間賛歌。五つじゃ★が足りません。*2


これまで散々wurlitzerが好きだと放言しておいて参りました。その上で本作に触れないなんて天邪鬼にも程があろうということで恥ずかしくも満を持してご紹介いたします。前述の通り全編でwurlitzerが手を変え品を変え炸裂しております。本作を聴いた回数だけ悶絶して参りました。


冒頭で触れた楽器店店長さんはワタクシにDonnyやCurtisやJames TaylorやAl Andersonの音楽を紹介してくれました。そして「Bakaさんも優しい音楽をやってください」と仰りました。病的なまでにキンキーなワタクシでも素直に心から尊敬できる人が広いこの世には居るものなのです。


Live

Live

*1:全盛期の窪塚氏風の表現で少々恥ずかしいが。

*2:本稿が元々掲載されたmixiのレビュー上の採点システム。5点満点。