Lust For Life(Iggy Pop)
"TRAINSPOTTING"という映画ご存知でしょうか。
一大ブーム期には、渋谷の街に行くと其処にも此処にもあのオレンジ色のポスターが貼ってあったような、大学に行くと1人といわず3人は登場人物の顔がプリントされたTシャツを着ている奴を見かけた様な、とにかく気色悪い時代でした。
本作タイトル曲は彼の映画の主題曲のように使われていたので、それこそ至る所で聞こえていました。そんな記憶を多くの方は共有して頂けると思います。小股の切れ上がったドラムがイントロを彩るあの曲です。
"CHINA GIRL"をカバーしてヒットさせた印税で食わせてくれたDavid Bowieの恩に報いる素振りも見せずにBowieの行ったミックスを躊躇なくホカしてやり直した等々の野獣的エピソードも満載なこのアルバムですが、聴くたびにいつも感心することが一点。Iggy先生の第1声です。
"Here comes a Johnny Yen again"
「ジョニー・イェンがまたやって来た」ってなもんでしょうか。人の名前を曲名や歌詞に織り込むことってたまに見ますけど、やり方に拠ってはなんとも独り善がりになって、なんとも酷い興醒め感を覚えてしまうことがあります。
thee michelle gun elephantは今でも大好きですが、解散前夜のチバユウスケ氏の歌詞にははっきり言って辟易させられる何かを感じざるを得ません。それは、上記のような興醒め感が大きな原因としてあるのではないかと個人的には思ってます。
ポルノグラフィティというバンドが『メリッサ』って名前を付けた曲を見たときは、正直「ケッ」って思いましたし、ブランキーの浅井健一氏に至ってはそこら中に嫌な匂いがプンプンします。*1。
あ、ナンバーガールに"Iggy Pop Funclub"って曲ありましたね*2。ブランキージェットシティには『ジョーン・ジェットの犬』ってのも。*3。あ、ロザリオスにも"I Love Iggy"ってありましたねー。*4
伊達男バンドFlaming Starsのシングルには"Bring Me the Rest of Alfredo Garcia"ってのが。これは「アルフレッド」ではなく「アルフレドー」なのが肝ではないかと思うのです。*5
で、Johnny Yenですわ。
どうでしょ?僕としてはかなりの高得点なのです。アルバムの幕を開ける第一声として。
ちなみに酒とドラッグを持参してやってくるらしいです、ジョニー・イェンは。その後にもローションだとか、フレッシュ・マシーンだとかユニホームだとか、モダン・ガイだとか、ドライヴィンGTOだとか、ひたすら長島茂雄的に格好の良い歌詞に感服です。
ところで日本人の名が入った曲ってありますかね?
あ、『高木ブー伝説』は例外でしょう。『そんなヒロシに騙され』ってところですか。ん〜なかなか粋なタイトルだと思いません?
- アーティスト: IGGY POP
- 出版社/メーカー: VIRGI
- 発売日: 2004/06/01
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満面の笑みですな。