No More Shall We Part(Nick Cave & The Bad Seeds)

薬物まみれの人生を送ってきた上に、風貌までもが実に業の深いこの御仁が歌った臆面もないラブソング"Into My Arms"については以前ご紹介いたしました。本作においてはそこら辺のタガがもう完全に脱落しております。


その名も"Love Letter"だなんて歌も。自分のテリトリーから余りに離れてしまったため、同名映画から中山美穂さんのお顔、あまつさえ辻仁成氏までが「やっと会えたね」というアホ台詞と共にフラッシュバックしました。この曲は、もうやってられないほどに純白です。


Elvis Costello御大の純愛ソング"Alison"だって今の世じゃストーカーソングと紙一重だと常々思ってきたのですが、この歌だってそういう意味じゃ危ないでしょう。

この21世紀世界で「純愛」だなんてものに比類するほどに危険な香りってあるでしょうか*1


便利な世の中になったもので、"nick cave love letter lyrics"とでもGoogleの空箱に入力して、Enterキー1発+1クリックで歌詞も閲覧できるでしょう。

是非ご一読頂き、その危うさを思う存分噛み締めた後に、本作で美しいサウンドを堪能して頂きたく存じます。


No More Shall We Part

No More Shall We Part

*1:あるとすれば「無料」ぐらいか。