Southern Nights(Allen Toussaint)
出が卑しい上にかなり軽薄なリスニングライフを送って参りましたので、この巨匠のことすら殆ど存じ上げなかったのですが、朝日美穂さんのとある曲の素晴らしいホーンセクションのアレンジが「もろにAllen Toussaint」との製作者さんのコメントを読んでお名前を知るところとなり、本作を聴き、それ以来夢中になりました。
Costelloさんと組んだ新作のプロモーションで来日中の御大の写真を拝見すると、大人のスーツでバッチリ決めてらっしゃいますが、足元はサンダルだったそうです。大人の余裕を感じさせられるお話です。
最近、Allen Toussaint、Elvis Costelloの両大御所に挟まれて一人の日本人女性が移っている写真がYahoo辺りで出回っておりました。この女性、この度Toussaintさんの協力も得て、被災したニューオリンズの為のチャリティシングルをリリースなさったそうです。
報道によると、
「ダメモトでトゥーサンに参加をお願いしました」
と語ったそうです。
私にはとっては別世界のことなので、二人がどこまで親しいのか及びもつきません。ただ、幾ら払ったのかは別として「パッと出の小娘が公の場で巨匠をファミリーネームで呼び捨てにするなや、コラ」と不快感を覚えると同時に「この田舎もんが…」と蔑視的感情が胸に充満した、そんな瞬間でありました。
そういったコメントも、実のところはメディアが勝手に書いているだけだったりするものです。以前、どこかのテレビで聞いたこの女性の歌が超弩級に下手だったということを経験しての上のことですので、ちょっと(いや、かなり)バイアスが掛かった見方をしていたかもしれません*1。ま、「Allenさん」ぐらいの呼び方をしてたのではないかと思ったりもします。
この手の話と「箸の持ち方」だけは、特に昨今、どうにも看過することができません。人間とは年齢を重ねると、こんな風に事細かな小言を漏らし出すのですね。あ〜やだやだ。
- アーティスト: Allen Toussaint
- 出版社/メーカー: Water
- 発売日: 2006/08/01
- メディア: CD
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*1:100%フェアな立場など存在しないが。