Californication(Red Hot Chili Peppers)

John FruscianteがChili Peppersに復帰したということを最初に聞いたのは、1998年でしたか、Tibetan Freedom ConcertにChili Peppersが突如として出演したことが切っ掛けでした。

ん?Dave Navarroが脱退したんじゃなかったっけ…?と思ったら、どよ〜んと暗い感じの男がステージに写っている。おお!Fruscianteではないか!生きていたのか!

それにしても廃人寸前、いや既に廃人と聞いていたのに大丈夫なのだろうか…と思っていた矢先にポコンとリリースされた本作。町田のレコード店(ジョルナのTahara)で見つけて、とりもなおさず試聴してみました。


なるほどFrucianteのギターは依然としてリハビリ段階といった趣。しかしながら、そんなこたどうでもいいと思える程にFrucianteの音ではないか!Dyna Compが利いたヘロヘロな音だ!周りの迷惑顧みず3曲目(名曲"Scar Tissue")まで試聴している頃には、さらに周りの迷惑顧みず大泣きしてしまっており、それ以上はそこで聴けませんでした。


U2のように結成当初から途切れることなく固い絆で結ばれているバンドもそれはそれで素晴らしいと思うのですが、激動の紆余曲折を経て現在に至ったChili Peppersの皆さんの絆には、個人的にはより強く感じ入るところがあります*1

本作を買ってウチに帰り、早速開封すると、ステージに上がる前の4人が円陣を組んでいる写真が裏ジャケに収録されておりました。



この画だけでまたもや嗚咽。Flea(ベーシスト)の後頭部のバリカンの刈り跡がどう考えても途中で止まっているのを見つけてクスっと笑えるようになるまで涙が止まりませんでした。


Californication

Californication

*1:インタビュアーに自分のバンドのドラマー(Russell Simins)をデブよばわりされて、その後は一言も口をきかなくなったJon Spencerさんからも強いバンドメイトの絆を感じた。その隣で逆に気を遣ってやけに饒舌に喋りだしているRussellさんには更に惚れた。