魔女の宅急便(宮崎駿)
現代日本に暮らしていれば避けて通ることが出来ないのではないかと思われる宮崎作品。そのうちの一作なのでお薦めもヘッタクレもないですね。
一昔前は、人並みに『ナウシカ』や『ラピュタ』が好きだったりもしたわけですが、すっかりトウの立ったオッサンと成り果てて以来、本作が突出して素晴らしいと感じるようになりました。
劇場公開は1989年ですから当時の私は12歳。 それから時を経ること10数年。再び目にしたキキの思春期は、心のドライアイが失明するかと思うぐらいに青白く光輝いて見えました*1 。
『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』はどことなく説教臭く感じられ、あまり楽しめませんでしたが、今後、自分が加齢していくに従って、また違う見方が出来るようになるのかもしれません。
そのうち『となりのトトロ』で泣き出すかもしれませんね。寒い寒い。
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*1:トンボとその女友達の誘いを無碍に断ってしまうところなど堪らんものがある。