Never Mind The Bollocks(Sex Pistols)
以前、Neil Youngさんの歌詞を引用した遺書を残して自ら命を絶ったKurt Cobainさんのことにちょこっと触れましたが、そこで詩文を引用された曲であるところの"Hey Hey, My My"は元来はSex PistolsのJohnny Rotten(John Lydon)さんのことを歌った歌であることは有名です。
「錆び付くよりも燃え尽きたほうが良い*1」
「彼は居なくなったが忘れられちゃいない」
と、Neilさんに歌われているJohn Lydonさんですが、結局は新世紀も6年目を迎えた今も居なくなることなく、錆び付きまくったまんまではありますが、それはもう活き活きと醜態をさらし続けておられます。
以下の画像はRock n' Rollの殿堂入りをお断りになったSex Pistolsの皆さんのコメントだそうです。
受賞拒否と言えば思い出すのがアカデミー賞受賞を拒否したMarlon Blando氏。Blando氏の場合は、実際の表彰式にはネイティヴ・アメリカンを送り込みハリウッドの人種差別問題を槍玉に挙げたまでは良かったものの、後にその人間が彼に雇われたフィリピン人だったことがバレて更に顰蹙を買ったという二段攻撃だったわけですが、Pistolsの皆さんはさすがに面目躍如足るもの。
コメントによると、「殿堂」はいきなり「小便の染み」扱いです。*2いきなり限界レベルまで低俗な様には、Blando氏の二段攻撃も足元には及ばないと個人的には感じます。
「PUNKと笑いは時代の仇花でなければならない」
とは、とある女史のテーゼで私が個人的に強いシンパシーを感じているものなのですが、Sex Pistolsが世に残したたった一輪の仇花である本作のリリースから30年弱を経た今も、John Lydon先生の仇花はいまだ持って狂い咲き状態の模様です。
結局Oasisが嫌いになれないのは、Live8への出演を
"It’s not my thing"
と切り捨てたOasisの眉毛兄弟の気骨から仇花の片鱗が隠れ見えるからだと思っています。
Never Mind the Bollocks Here's the Sex Pistols
- アーティスト: Sex Pistols
- 出版社/メーカー: Virgin
- 発売日: 2009/12/24
- メディア: CD
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*1:ここがKurt Cobainに引用された。
*2:これ以上の翻訳は自粛する。