For Once in My Life(Stevie Wonder)

高校時代の英語の恩師のFavoriteがStevie Wonderだと聞いたときに「ダサい」と思ったという事実が、今となっては自分のことなのに信じられません。

本作の1曲目"For Once in My Life"を始めて聴いた瞬間に脳内革命勃発。瞬時に改悛いたしました。ソウマ先生、僕が間違っていました。


バイト先にてワタクシが「モーニング娘。」談話に嫌々ながらも延々と付き合わされていることを察知してLeon Russellのアルバムと一緒に本作をそっと貸してくれた物静かな郵便局員さん。あなたは私のアメリカ音楽リテラシーの獲得に甚大な貢献を果たされました。感謝状を差し上げたい今日この頃です。


この世代のミュージシャンで五体満足で生き残っているのはStevie Wonderだけ*1、というChar氏の説に触れて、なるほどと思ったのですが、なんでもJeff Beck御大曰く、セッション中に突然手を休めて、


「こっからはギャラ払ってね!」


と有料宣言をしたというStevie大先生。

りえママ(死語か?)バリのステージママでも居たのかどうかは存じ上げませんが、その猛々しき商魂と割り切りっぷりにこそ、彼が時代の死神からそそのかされずに済んだ決め手があるのではないかと勝手に想像しています。


For Once in My Life

For Once in My Life

*1:いきなり盲目ではあられたが。