Abattoir Blues / Lyre of Orpheus(Nick Cave & The Bad Seeds)
The Bad SeedsからBlixa Bargeldが脱退した時には一抹の寂しさと不安を感じました。発表されたコメントから察するにNick先生ご本人も結構凹んでたようです。
一方で近年のあの御仁(Bargeldさん)の担当業務は実のところは「ノイズ」と「悲鳴」と「そこに居ること」ぐらいだったわけでして、Mick Harveyが居る限りはThe Bad Seedsは大丈夫だろうという気持ちもありました。
そしてこの最新作。いきなりの2枚組。セールス面はともかく内容はどうなのやら・・・。
蓋を開けてみると、勝手にやきもきしていた1ファン(私)の戯言を蹴散らし、心を一発で晴れ上がらせる吃驚の会心作となっておりました。2枚組の双方ともが近年稀に見る品質で貴女・貴男のハートに迫り来ること必至です。
模倣だらけの新世紀に潰えたかと思っていた芸術への信仰心を再び静かに騒ぎ出させるほどの名作。もう、Nick先生とThe Bad Seedsの皆さんに全力で喝采を送りたい気持ちで胸が一杯です。
Abattoir Blues/Lyre of Orpheus
- アーティスト: Nick Cave & The Bad Seeds
- 出版社/メーカー: Anti
- 発売日: 2010/10/25
- メディア: CD
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