Joy(Yuki)

以前、朝日美穂さんの『だいすき』という曲を採り上げた際に、「ハウスミュージックとは何ぞや?」というテーマに行き着き、結局は「誰か教えてください」という結論に達したのですが、誰も教えてくれないので自分で簡単に調べてみました。


どうもカギは「4つ打ち」というリズムパターンにあるようです。

「4つ打ち」とは「ハウスなどのダンスミュージックの特徴であるバスドラムが1小節で4回拍を取ること。またはその音楽そのものもさす。もともとタンゴの用語からの借用だそうです。」とのこと。

う〜む。分りやすい。タンゴってのが。

あの、ドン・ドン・ドン・ドンという四つのアクセントのことですね。4つ打ちが何たるかを知らない者でも、どうやら世の中で4つ打ちが流行っているらしいぞということが分る時期がありましたが、ちょうどその頃に売れていたdaftpunkの"Discovery"もそうでした。うん、ドン・ドン・ドン・ドンって鳴ってた。そうか。そうだったのか。あのバスドラだったのか。


以前ご紹介した朝日美穂の『だいすき』も確かにそうなってる・・・何やら凄く単純且つ軽薄なメカニズムがそこにある気がしてきました。


◆結論:
僕は別にハウスミュージックが好きなわけではなく、4つ打ちが生理的に好きなだけだったらしい。但し、4つ打ちの何たるかについては知識・認識とも不足しているため、今後嫌いな4つ打ちが出てくるかもしれない。


…というわけで前置き(というか本題)が長くなりましたが、YUKIさんの最新アルバム"JOY"はかなり好きなのです。冒頭の2曲、ド真ん中です。例によって4つ打ち(多分)。良質な曲、アレンジ、演奏、歌唱の全てが揃っております。はっきり言って素晴らしい。

実はYUKIさんの音楽を、これまではあまり好んで聴かなかったのですが、本作の冒頭2曲で目が覚めました。参りました。


joy

joy

One Hot Minute(Red Hot Chili Peppers)

今や、色んな意味で「なかったこと」にされているアルバムですが、なかなかどうして魅力的です。

昨今のFrucianteのギターが「昆布と鰹のダブル出汁」ならば、本作でのDave Navarroのギターは「昆布と鰹のダブル出汁風化学調味料」といったところでしょうか。


1曲目"Warped"のプロモーションビデオでdanelectroのギターをぶら下げてアテ振りをするNavarroはやはりオルタナ・ヒーローでした*1

このアルバムがあるからこそ、次の"Californication"でのFruciante復活の感涙があり、その後の"By the Way"でのFruciante完全復活の歓喜があるのでしょう。しかしながら、ギターを何の気なしに弾いていると、いまだに本作収録の"Walk About"のリフを何の気なしに弾き始めてしまうのです。


僕のバンドメイトのベーシスト、カトウ君は酔っ払って高所から飛び降りて足を骨折するグルーヴとOasisの"Don't Look Back in Anger"を演奏すると85%ほどの確率でソロに入るところの転調を忘れる鶏並みの記憶力を誇る自慢の友人なのですが、彼が唯一弾き語れる曲が、本作収録の"Pea"です*2


One Hot Minute

One Hot Minute

*1:現在はテレビタレントに成り下がったようだが、それならそれで面白い。

*2:高校生の頃はカトウ君の伴奏で、"Fuck You Asshole〜♪ You Homophobic Redneck Dick〜♪"と唄ったものだ。